昨年はわずか3人の“狭き門”…今年は? トライアウトで契約を勝ち取った選手たち

元ロッテ・大隣憲司【写真:荒川祐史】

2020年のトライアウトは一般非公開、新庄氏が参加し話題を集めた

現役続行を目指す男たちの最後のアピールとなる「プロ野球12球団合同トライアウト」は7日に57選手が参加し、一般非公開で行われた。15年ぶりにプロ野球界復帰を目指す48歳の新庄剛志氏に注目が集まったが、一体何人の選手に再びプロ野球界からオファーが届くのか。

ここでは過去3年でトライアウトを経て他球団との契約に至った主な選手を振り返ってみる。

○2017年(51人参加)
大隣憲司投手
ソフトバンク戦力外→ロッテ

山崎憲晴内野手
DeNA戦力外→阪神

田代将太郎外野手
西武戦力外→ヤクルト

マツダスタジアム広島で開催された2017年トライアウトでは計51人が受験。ソフトバンクでは難病を克服し2度の2桁勝利をあげた大隣がロッテと契約。復活が期待された18年だったが2試合のみの登板に終わり現役を引退した。阪神と契約した山崎は新天地で2年プレーし今季限りで引退、ヤクルトと契約した田代は18年に自己最多の73試合に出場したが今オフに戦力外となり自身2度目のトライアウトに参加した。

巨人・田中豊樹【写真:荒川祐史】

日本ハムを戦力外となり巨人と育成契約した田中は今季支配下に復帰し31試合に登板

○2018年(48人参加)
成瀬善久投手
ヤクルト戦力外→オリックス

由規投手
ヤクルト戦力外→楽天(育成契約)

中井大介内野手
巨人戦力外→DeNA

廖任磊投手
巨人戦力外→西武

山下亜文投手
ソフトバンク戦力外→巨人(育成契約)

タマホームスタジアム筑後で開催された2018年トライアウトでは48人が受験。この年は例年より多い5選手がテストを経て他球団と再契約を果たす。オリックスと契約した成瀬は今季6試合に登板したが未勝利に終わり再び戦力外となり独立リーグの栃木に移籍。楽天に移籍した由規は育成から支配下に登録され1軍登板を果たすも今オフに再び戦力外となりトライアウトに参加し148キロをマークした。

DeNAと契約した中井は19年に79試合、今季も69試合に出場。廖任磊は19年にプロ初登板をマークするなど3試合に登板したが再び戦力外、巨人と育成契約を結んだ山下も戦力外となった。

〇2019年(43人参加)
森越祐人内野手
阪神戦力外→西武

田中豊樹投手
日本ハム戦力外→巨人(育成契約)

八百坂卓丸外野手
楽天戦力外→巨人(育成契約)

大阪シティ信用金庫スタジアムで開催された2019年トライアウトは43人が参加。西岡剛内野手が2年連続で参加し話題を集めたが他球団と契約したのは3選手。西武と契約した森越は今季1軍出場なく中日、阪神時代を含め3度目の戦力外を受けた。巨人と育成契約を結んだ田中は7月に支配下登録され背番号「19」を背負い31試合に登板した。(Full-Count編集部)

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