ぜに屋、移転新装 購買層拡大目指す 長崎・浜町、「ルフレ」も

移転リニューアルオープンした、ぜに屋本店の「ルフレ」。2階は浜町店=長崎市浜町

 質屋業ぜに屋本店(長崎市)の浜町店と販売専門店「REFLET(ルフレ)」が7日、移転リニューアルオープンした。新型コロナウイルス流行下でリユース市場は伸びており、購買層拡大を目指す。
 質預かりや買い取りを担う浜町店はこれまで仲見世8番街にあり、ルフレも昨年5月に近接して開設。新店舗はベルナード観光通りのマクドナルド横で1階をルフレ、2階を浜町店とした。従来より品ぞろえを2~3割増やした。
 ルフレは未使用または、ほぼ新品同様の中古品を扱う。ブランド品のバッグや財布を最大で定額の半額以下で販売。貴金属はさらに割安となる。
 藤本伸一郎取締役によると、近年はフリーマーケットアプリが普及。質屋業は競合する半面、世間で中古品の売却や利用に抵抗感が薄れたのは「追い風」という。コロナ禍で両店舗は5月に約1カ月間休業。だが海外渡航制限もあって国内需要は回復している。
 新店舗は購買層を若者にも広げ、売買に一体的に対応していく。藤本取締役は「創業72年で培った、真贋(しんがん)を見極める力と信頼が強み。ブランド品を手に取って選んでほしい」と話す。移転に伴い営業日・時間は年中無休(年末年始除く)、午前11時~午後7時に拡大した。

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