巨人・菅野のポスティング メジャーリーグ公式サイトも注目

メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシは日本時間12月8日、読売ジャイアンツの菅野智之が正式にポスティング公示されたことを伝えた。メジャー30球団との交渉期限は日本時間1月8日の午前7時。もしメジャー球団との契約が成立した場合、現在のポスティング制度では、巨人は移籍金として菅野の契約総額のうち、最初の2500万ドルの20%、次の2500万ドルの17.5%、5000万ドルを超える部分の15%を合計した金額を得ることができる。

関係者によると、ジャイアンツ、パドレス、ヤンキースのほか、レッドソックスも菅野の獲得に興味を示しているという。モロシは菅野について「ファストボールは93マイル(約150キロ)を少し下回るくらいのスピードで、メインの第2の球種はスライダーである。他にはスプリッターとカーブを投げ、素晴らしい制球力とマウンドでの冷静さに定評がある」と紹介している。

モロシはさらに、「読売ジャイアンツは長年、ポスティングでのメジャー移籍を認めないという方針を貫いてきた」と巨人の球団方針にも言及。「昨年、その方針が変わり、山口俊がブルージェイズと契約した。菅野はプロ野球選手としてのキャリアを巨人一筋で過ごしており、巨人の監督を務める名選手・原辰徳は菅野の伯父である」と付け加えた。

菅野は2017年から2年連続で沢村賞を受賞。今季は20試合に先発して137回1/3を投げ、3完封を含む14勝2敗、防御率1.97、131奪三振の好成績をマークした。最多勝を3度(2017年・2018年・2020年)、最多奪三振を2度(2016年・2018年)、最優秀防御率を4度(2014年・2016~18年)獲得し、8年間で通算101勝49敗、防御率2.32、1214奪三振という成績を残している。

「今オフの移籍市場ではトレバー・バウアーに次ぐクラスの先発投手」と評価する声もあり、交渉期限を迎えるまでのあいだ、先発投手の補強を目指すチームによる争奪戦が繰り広げられることになりそうだ。

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