NTTデータとNTT東日本関東病院、胸部CTの診断プロセスへのAI画像診断技術の適用を目指し共同検証を開始

世界的な医師不足が問題視される中、昨今の新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)の流行によりさらに医師や医療従事者への業務負担が深刻化している。特に胸部CTは、通常の健康診断等にとどまらず、COVID-19肺炎患者の重症度等を診断する際にも用いられており、胸部CT画像の効率的な診断業務での活用が求められている。株式会社NTTデータとNTT東日本関東病院は、NTTデータの胸部CT画像を対象としたAI画像診断支援ソリューションのプロトタイプ検証を共同で開始し、2021年1月~3月の期間に実際の診断プロセスに適用する本格検証を行う。同検証では、NTTデータが開発したAI画像診断支援ソリューションを用いて、NTT東日本関東病院で撮影された胸部CT画像を解析し、胸部全体の異常箇所をどの程度の精度で自動検出できるかを検証するとともに、将来的に実際の診断業務に組み込むことでどの程度医師の負担削減になるか、組み込む際の課題の洗い出しを行う。

AI画像診断ソリューション画面例同検証の結果を踏まえて両者は、実際の医師の診断業務においてAI画像診断ソリューションを用いた作業効率を向上させるための検討を進める。同検証実施後の第一段階として、肺を対象としたAI画像診断支援ソリューションのプロトタイプの業務適用を2020年度から2021年度にかけて計画しており、本格的な導入を2022年度以降に検討しているとのこと。さらに、いまだ猛威を振るうCOVID-19の自動検出にも同技術の適用を目指すとしている。

© 株式会社アールジーン