2位阪神が行った戦力整理 功労者3人が退団、3人の元ドラフト1位が戦力外に

今季限りで阪神を退団した福留孝介(左)と能見篤史【写真:荒川祐史】

岡崎、伊藤隼らドラ1で入団の3人に戦力外通告

今季は3年ぶりの2位でシーズンを終えた阪神。終盤には巨人に独走を許したが、大山悠輔内野手は本塁打王争いに加わり、藤浪晋太郎投手は終盤リリーフから復活の兆しを見せるなど、来季に向けて楽しみな面も垣間見えたシーズンだった。

その阪神も2005年以来の優勝を目指す来季に向けて戦力整理を敢行。支配下では藤川球児投手の引退に加え、14選手が退団ないし戦力外、自由契約となっている。

長年チームを支えた藤川は現役を引退。昨オフの鳥谷敬内野手に続き、福留孝介外野手、能見篤史投手、上本博紀内野手と長年チームに貢献してきた3選手も今季限りで退団することに。他球団での現役続行を目指す。

また、2004年自由獲得枠で入団した岡崎太一捕手、2011年ドラフト1位の伊藤隼太外野手、2014年ドラフト1位の横山雄哉投手といった“ドラ1”入団の3選手は戦力外通告を受けた。

スアレスは最多セーブを獲得、ボーアは17本塁打を放つも自由契約に

2019年に石崎剛投手とのトレードでロッテから移籍した高野圭佑投手、4年目の福永春吾投手も戦力外を通告された。今季トミー・ジョン手術を行った才木浩人投手、島本浩也投手は自由契約として公示され、8日に育成選手として再契約することに合意した。

外国人では17本塁打を放ったジャスティン・ボーア内野手、最多セーブを獲得したロベルト・スアレス投手、オネルキ・ガルシア投手、呂彦青投手が保留者名簿から外れて自由契約に。来日1年目のボーアは高年俸がネックとなったか、今季での退団が決まった。

ガルシアは2018年に中日で13勝を挙げ、その年のオフに阪神に入団。今季は14試合に登板して2勝6敗と不本意な成績に終わっていた。スアレスも今季から阪神に入団。クローザーとして25セーブを挙げ、セーブ王を獲得した。球団側は残留を望んでいるものの、合意に至っておらず自由契約になった。

○支配下選手
藤川球児(引退)
能見篤史(退団)
福留孝介(退団)
上本博紀(退団)
岡崎太一(戦力外)
伊藤隼太(戦力外)
高野圭佑(戦力外)
横山雄哉(戦力外)
福永春吾(戦力外)
J・ボーア(自由契約)
R・スアレス(自由契約)
O・ガルシア(自由契約)
呂彦青(自由契約)
才木浩人(自由契約)→育成再契約
島本浩也(自由契約)→育成再契約(Full-Count編集部)

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