池脇千鶴主演「その女、ジルバ」に草笛光子、江口のりこら実力派が集結

池脇千鶴が9年ぶりに連続ドラマ主演を務め、2021年1月9日スタートのフジテレビ系連続ドラマ「その女、ジルバ」(土曜午後11:40=東海テレビ制作)に、草笛光子、江口のりこらが出演することが発表された。

本作は、第23回手塚治虫文化賞のマンガ大賞を受賞している、漫画家・有間しのぶ氏による同名コミックが原作。仕事も恋愛もうまくいかない40歳の主人公・笛吹新(池脇)が「何かを変えたい」と平均年齢70歳以上の高齢バー「OLD JACK & ROSE」で働き始めることから展開するヒューマンドラマ。

草笛が演じるのは、「OLD JACK&ROSE」の2代目ママ・久慈きら子(通称・くじらママ)。たたずまいがエレガントで、毒舌ながらフォローの天才であるきら子は、戦中も何度も修羅場を乗り越えてきた貫禄がある人物。店に飛び込んできた新を雇うよう、マスターに進言する。

「今回出ているホステスさんはみんな高齢で、そこが面白いと思いました。バーはだいたい若い人が『いらっしゃい』とかやるでしょ? でもうちのお店はだいたい40、50、60代で、私は最高齢の80代です。珍しいホステスだらけです。人生半ばまで生きてきた女性のホステスですから、会話だって普通じゃないと思います。温かくて大きくて、包み込んでくれるような、いろんなことができるなと思って、お引き受けしました」と作品の世界観を紹介する草笛は、普段は漫画は読まないそうだが「この原作は一気に読みました。元気いっぱいで一生懸命で明るくて、来た人を楽しく包み込めるようなバーになれるのではないかと思っています。私が演じるきら子は、戦前戦中、戦後と人生山あり谷あり生きてきた女性。そこは私と同じなので、うまく出せたらと思っています」とメッセージを寄せている。

また、大ヒットドラマ「半沢直樹」で強烈な存在感を発揮した江口は、新が働く倉庫のチームリーダー・浜田スミレ役を務める。

台本の前に原作を先に読んだことを明かす江口は「原作は40歳の女の人の成長する話だけじゃなく、歴史のことも描かれてるので、とても大きなお話で、これをドラマにするというのは大変な作業になるんじゃないかなと思いました。私の演じる浜田スミレは、原作とは少し違うキャラクターになっていて、もしかしたら私のイメージに少し近づけてくださっているのかな?という印象を受けました。ぶっきらぼうで人に対して冷たい印象に見られるスミレですが、自分の仕事を一生懸命愛している部分はちゃんと表現したいと思っています」と語り、池脇とは「ジョゼと虎と魚たち」(2003年)以来の共演とのことで「今回お会いできてとてもうれしかったです。池脇さんが主役で連ドラをされるのはとても珍しいことですので、まずそこが自分にとって面白いことだなと。今回の現場のワクワクする要因の一つでもあったので、池脇さんとお会いした時には素直にうれしかったです。『その女、ジルバ』の現場はみんなが頑張って撮影に臨んでいます。面白くなると思いますので、ぜひご覧ください」と縁を感じながら、力強くアピールしている。

さらに、「OLD JACK & ROSE」で草笛と共に軽快なトークとパワフルなダンスでおもてなしをする面々を品川徹、中田喜子、中尾ミエ、久本雅美、草村礼子が演じ、新の同僚で左遷された会社員役を真飛聖と山崎樹範が務めることも決まった。

© 株式会社東京ニュース通信社