宇部線の木造駅舎 床波駅からスタート【木造駅舎巡礼05】宇部線

※2020年8月撮影

トップ画像は、JR西日本宇部線床波駅。

【木造駅舎巡礼】も東海道本線、山陽本線、呉線、岩徳線に続いて宇部線です。宇部線の歴史は、宇部軽便鉄道が1914年(大正3年)に宇部駅から宇部新川駅間を開業したことが始まりです。1925年(大正14年)宇部駅~小郡駅(現・新山口駅)が全通。1943年(昭和18年)国有化。1964年(昭和39年)まで宇部新川駅は宇部駅でした。山陽本線の現・宇部駅は、西宇部駅でした。起点は新山口駅、終点は宇部駅の33.2km。全線単線、直流1500Vで電化されています。周防灘に沿う宇部線は地盤が悪く、電化されていますが運行速度は速くありません。

撮影日は2020年8月22日(土)。この日の朝、岩国駅を出発、山陽本線の木造駅舎を撮りながら新山口駅まで来たところで、宇部線に乗換えました。最初の木造駅舎は床波駅です。

新山口発宇部行の普通列車が床波駅下りホームに着きました。下車してドアが閉まる前に撮影。国鉄105系電車です。

※2020年8月撮影

相対式ホーム2面2線、下り線側ホームに駅舎があります。

※2020年8月撮影

上りホームの駅名標。

※2020年8月撮影

床波駅は、1923年(大正12年)宇部鉄道(宇部軽便鉄道が社名を変更したもの)の駅として開業。1943年(昭和18年)国有化。国鉄分割民営化でJR西日本に承継され、2002年(平成14年)業務委託駅から簡易委託駅を経て、2012年(平成24年)からは無人駅です。

駅舎に古い温度計がありますが、肝心の温度を測るガラス棒が失われていました。その上に建物財産標。大正12年(1923年)7月、駅が開業した時の建造です。

※2020年8月撮影

跨線橋で上りホームに行きます。

※2020年8月撮影

実は、小野田線で床波駅に降りた時から遠くで雷がゴロゴロと不吉な低音を響かせていました。カミナリが大キライな筆者は、嫌々跨線橋に上ったのです。木造駅舎の妻壁が見えます。

新山口駅方面を見ています。

※2020年8月撮影

こちらは宇部駅方面。周防灘は左側です。

※2020年8月撮影

木造駅舎がよく見える位置から。駅舎のある側が海です。駅前広場があります。

※2020年8月撮影

上りホームから駅舎。屋根瓦が新しく葺き替えられたのでしょうか、とてもキレイです。

※2020年8月撮影

ホーム側の駅舎正面。改札口の左は待合室、右の駅事務部分は閉ざされています。ちょっともったいないですね。

※2020年8月撮影

上りホーム新山口駅側から。

※2020年8月撮影

遠雷にビビっていますが、次回は駅舎内を見ます。

(写真・文章/住田至朗)

© 株式会社エキスプレス