鷹の3選手が契約を更改 大竹は1時間のロング交渉の末に300万ダウン

会見に臨んだソフトバンク・大竹耕太郎【写真:代表撮影】

釜元は100万円減、川原は100万円増でそれぞれサイン

ソフトバンクは9日、PayPayドーム内の球団事務所で契約更改を行い、釜元豪外野手、川原弘之投手、大竹耕太郎投手の3選手が来季の契約にサインした。

○釜元豪(1300万円→1200万円)

今季は1軍で32試合に出場し、打率.192、2打点、3盗塁。86試合に出場し、4本塁打や初の2桁盗塁を記録した昨年の成績と比べ、大きく数字を下げる結果となった。球団のダウン提示にも納得で「しょうがないと思うし、契約していただけるだけでもありがたい。今は巻き返せるようにという気持ちだけ」と雪辱を誓った。「速いまっすぐを打てない。速い球だけでなく、遅い球、曲がり球にしてもタイミングを取ることに対して受けに回っている」と自らの課題を分析。同じ中村晃門下生の栗原陵矢がブレークし「いい刺激になった。僕にもやれるという思いはある。その気持ちを持って来季に臨みたい」と語っていた。

○川原弘之(1200万円→1300万円)

開幕1軍を勝ち取り、登板数を22試合に増やして防御率2.00、4ホールドを記録した。100万円増の評価にも「前半しか1軍にいなかった。優勝がかかる試合でその場にいなかったことが悔しかった」と語った。球団からは「左の中継ぎとしてモイネロ、嘉弥真(新也)に次ぐ3人目になってほしい」と期待をかけられ「そのためにも制球力を磨いて信頼を勝ち取りたい」と来季に向けて闘志を燃やす。来季の目標に掲げた50試合登板をクリアすべく、千賀滉大らとの自主トレでも制球を課題に取り組んでいく。

○大竹耕太郎(2700万円→2400万円)

今季は3試合に先発登板して2勝0敗、防御率2.30の成績だった大竹。1軍での登板機会には恵まれなかったものの、ウエスタン・リーグで最多勝(6勝)、最優秀防御率(2.53)、勝率第1位(.667)の投手3冠に輝いた。1時間に及ぶ交渉で上積みがあったことを認め「球団の歩み寄りも感じた。来年やってやろうという気持ちになれたことが一番大事。納得してハンコを押した」と語った。「不動のローテ投手になるにはレベルアップするしかない」とオフはストレートの質に磨きをかけるつもり。「スピードアップは目標だが、そこだけにこだわることはない。『この力感でこのストレート投げるんだ』という、脱力の中の球威を求めたい」と熱く語っていた。(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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