北海道 食の王国 年末年始にぴったりの食材

けいナビ

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今週のテーマは、北海道が誇る食。これから年末年始を迎え、コロナ禍に自宅で楽しめる食材・商品を紹介する。

年末年始にぴったりの食材

江別発のクラフトビール

まずは、江別のビール。ノースアイランドというブランド名で地ビールを製造・販売するクラフトビール工房「SOCブルーイング」。ノースアイランドビールは2009年に江別で生産を開始。去年の出荷量は88キロリットル。

種類の異なる麦芽やホップを組み合わせて、さまざまなビールを生み出せるのがクラフトビールの魅力だという。ノースアイランドビールは、レギュラー商品や季節限定品など年間20種類以上生産している。麦芽などと温水を混ぜ合わせ煮沸、濾過。その後、発酵、貯酒など、仕込みから出荷まで1カ月ほどかかる。1回の工程で1,000リットルを生産する。

ノースアイランドビールはこれまで北海道外の飲食店が売り上げの7割を占めていたが、コロナ禍で出荷が落ち込んだ。今はネット販売や市民向けの工場直売など、地元に支えられているという。

主力商品のヴァイツェン

この時期ならではの、クリスマス向けビールも。さらに、札幌の澄川麦酒醸造所と月と太陽のブルーイングと合同で作った商品も生まれた。

クリスマスにスモークで?岩見沢の“宝きじ”

続いては、岩見沢のキジ。宝きじスモークは、最も売れ行きのいいクリスマスを前に急ピッチで生産が進む。低カロリー・高タンパクが特徴の高級鳥だ。

飼育しているのは、障がい者の就労を支援する施設、岩見沢のワークつかさ。40人が通い、キジの飼育やキジ料理を提供する食堂のスタッフとして働く。ワークつかさは、北海道で唯一キジを飼育・販売している施設だ。

キジはもともとこの地域の農家が作物を守るために飼っていたという。その後、養鶏ならぬ養キジとして生産組合もあったが、高齢化などで後継ぎがいなくなり、引き継いだのがワークつかさだ。当初は障がい者の職業訓練が目的だったため国からの助成金で飼育を続けていたが、制度が変わり、採算を求められるように。経費を抑えつつ、どう売り込むかを考えた。

そこで着目したのが、良質な肉質だ。低カロリー高タンパクを前面に押し出し、健康志向の強い層を取り込みたいという。地元のお祭りで大鍋で提供したり、北海道外の物産展などにも出店。ようやく軌道にのってきたという。

奇跡の果実!?士幌のシーベリー

最後は、士幌の果物シーベリー。国内では北海道でしか生産されていない。一体どのような果物なのか。見せてくれたのは、士幌町でフルーツ農園を営む酒井さん夫婦。

シーベリーは北欧やロシアが原産で、栽培は雪の少ない寒い地域が適している。10月に収穫を終え今は、春に向けた準備。一年中ほぼ休みなく、作業が続くという。シーベリー生産の歴史は浅く、10数年前に始まったばかり。産地は全国でも北海道の数カ所のみで、生産量は多い年でも10トンに満たない。酒井さんの農園は150本の木で、年間約1トンを生産している。

このシーベリーの商品開発に取り組んでいるのが、士幌町の道の駅の堀田さん。これまでにかりんとうやジュース、アイスなどを生み出してきた。

士幌の道の駅とともにシーベリーに大きな価値を見出す会社も。ニセコの日本料理「杏ダイニング」のオーナーシェフで道産のジンジャービアを手掛ける前田社長。前田社長が造るのは、水に北海道産のショウガやビート(糖蜜)を混ぜて発酵させる、北海道産にこだわったノンアルコールのジンジャービア。

士幌の道の駅の堀田さん夫婦も試飲に訪れた。試作品の味は上々だ。堀田さんは「新しいお土産になりそう」と期待を寄せる。

いつもの年とは異なるクリスマスや忘年会シーズン。北海道のちょっと変わった食材とともに過ごしてはいかがだろうか。
(2020年12月12日放送 テレビ北海道「けいナビ~応援!どさんこ経済~」より)
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