高校生が開発 最新の宇宙日本食

宇宙飛行士の野口聡一さんが、宇宙から配信しているYouTubeで行なった食リポが話題になっています。

野口さんが食べているサバ缶を作っているのは、なんと高校生なんです!福井県立若狭高校の生徒が手掛けています。味付けは味噌ではなく、しょうゆとなっています。開発は長い年月をかけ先輩から後輩へ受け継ぎ、13年にわたる大プロジェクトとなりました。サバ缶が実際に宇宙に行くまでには本当に様々な課題があったようです。例えば、宇宙食では汁が飛び散らないように「とろみ」の基準があるんです。歴代の生徒たちが実験を重ね、くず粉を使うといいとあみ出して後輩たちに引き継がれてきたそうです。そして、実際に宇宙飛行士から宇宙では味覚の感度が弱くなるというアドバイスを受けて、4つのパターンのタレを作って比較しました。宇宙飛行士からは、地上の2倍くらい濃くていいとアドバイスがあったそうです。

そして、このサバ缶以外にも「宇宙日本食」は続々と登場しています。宇宙食の役割というのは宇宙飛行士の栄養補給というのは当然ですが、長期間宇宙ステーションに滞在する宇宙飛行士の精神的ストレスの緩和という役割もあるんです。以前はアメリカやロシアで作られたものばかりで、日本人の口には合わないものも多かったそうです。そこで、宇宙日本食の開発が進みました。企業はJAXAが行う公募に参加し試作品を作り、試食会を行います。宇宙飛行士からのアドバイスをもらって改良を加え、JAXAが定める基準を満たせば宇宙日本食として認定されるということです。

© TOKYO MX