マッキャン争奪戦はメッツがリード エンゼルスも獲得を狙う

メジャーリーグ公式サイトでメッツの番記者を務めるアンソニー・ディコーモは日本時間12月10日、メッツがフリーエージェントの捕手、ジェームス・マッキャンとの交渉を継続していることを伝えた。「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールは契約合意が近付いていることを報じているが、まだ合意には至っていないようだ。メッツはマッキャンに4年契約をオファーしていると見られる。また、「FanSided」のロバート・マレーはエンゼルスがマッキャン争奪戦に加わっていることを伝えている。

マッキャン争奪戦でメッツが一歩リードしていることは先週の時点で報じられていた。スティーブ・コーエンを新オーナーに迎え、今オフの大型補強が予想されるメッツは、トレバー・バウアーやジョージ・スプリンガーといった大物フリーエージェント選手の獲得を狙っており、捕手の補強では獲得に大金が必要なJ・T・リアルミュートよりもマッキャンを好んでいると見られる。

現在30歳のマッキャンは、2018年オフにタイガースからノンテンダーFAとなり、ホワイトソックスと契約。移籍1年目の2019年は自己最多タイの118試合に出場して打率.273、18本塁打、60打点、OPS.789の好成績を残し、自身初のオールスター・ゲーム選出を果たした。今季は新加入のヤスマニ・グランダルとの併用となったが、限られた出場機会(31試合)のなかで打率.289、7本塁打、15打点、OPS.896と前年に続いて好成績をマーク。課題のフレーミングにも改善の跡が見られ、正捕手候補として複数のチームから関心が寄せられている。

カリフォルニア州サンタバーバラ出身のマッキャンにとって、エンゼルスは地元球団ということになるが、ローゼンタールは「エンゼルスは投手の補強が必要なため、メッツを上回る条件をオファーできない」と指摘。エンゼルスはマッキャンを獲得できない可能性が高いと見られている。

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