マリナーズが右腕・フレクセンと2年契約で合意 今季韓国で8勝

マリナーズが元メッツの右腕、クリス・フレクセンと2年契約を結ぶことで合意に至ったことが明らかになった。現在26歳のフレクセンはメジャー3年間で3勝に終わったが、今季は韓国プロ野球の斗山ベアーズで8勝4敗、防御率3.01をマーク。「ニューヨーク・ポスト」は2年契約の総額が475万ドルであることを伝えている。マリナーズのジェリー・ディポートGMは来季も先発6人制を維持する方針を明らかにしており、今オフ最初のFA補強で先発投手を手に入れることに成功した。

フレクセンは2012年のドラフトでメッツから14巡目指名を受けてプロ入りし、2017年にメジャーデビュー。この年は14試合(9先発)に登板して48回を投げ、防御率7.88、被打率.321、WHIP2.02、与四球率6.56と実力不足を露呈したが、メジャー初勝利を含む3勝(6敗)をマークした。2018年は4試合(1先発)で0勝2敗、防御率12.79、2019年は9試合(1先発)で0勝3敗、防御率6.59に終わり、2019年オフにメッツから放出。1年契約で斗山に加入した。

斗山では21試合に先発して116回2/3を投げ、8勝4敗、防御率3.01、132奪三振と安定したピッチングを披露。マリナーズは韓国球界での活躍を見て、フレクセンの獲得を決めたようだ。若手投手が成長するまでのあいだ、マルコ・ゴンザレス、ジャスタス・シェフィールド、菊池雄星、ジャスティン・ダン、ニック・マーガビシャスとともに6人制ローテーションを形成することになると見られるが、ローテーション争いに敗れた場合はブルペンに回ることになりそうだ。

「ニューヨーク・ポスト」のケン・ダビドフによると、2年間でフレクセンに保証されている金額は475万ドル。2023年の契約は年俸400万ドルの球団オプションとなっているが、フレクセンが2022年に150回以上または2年合計で300回以上投げた場合、2023年の年俸800万ドルが保証される。また、マイナー降格を拒否できる条項も盛り込まれているという。

© MLB Advanced Media, LP.