ツインズ 強打者・クルーズとの再契約に向けて交渉継続中

「ジ・アスレチック」のダン・ヘイズによると、ツインズは自軍からフリーエージェントとなったベテランスラッガー、ネルソン・クルーズとの再契約に向けて交渉を継続しているようだ。ツインズはクルーズとの再契約を望んでいるものの、引き留めに失敗した場合に備えてマイケル・ブラントリー、カイル・シュワーバー、アダム・デュバルといった「プランB」の準備も行っているという。クルーズは「ユニバーサルDH」の動向が確定するまで契約を決めない可能性が高いと見られている。

メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシは先月、クルーズが来季もナショナル・リーグで指名打者制が導入されるかどうかが確定するまで契約を決めない可能性が高いことを伝えた。今季は新型コロナウイルスの影響により異例の形式でのシーズン開催となったため、投手の負担を軽減する目的で「ユニバーサルDH(=両リーグでの指名打者制)」が採用された。しかし、今週に入ってメジャーリーグ機構がナ・リーグの各球団に対し、来季は指名打者制が採用されない前提でチーム作りを行うように指示を出したことが報じられている。

来季も「ユニバーサルDH」が採用されるのであれば、クルーズの市場は全30球団に広がる。一方、「ユニバーサルDH」が1年限りで廃止されるのであれば、クルーズの獲得に動くのはアメリカン・リーグの15球団のみということになる。現在40歳のクルーズはツインズで過ごした2年間で2600万ドルを手にしたが、これを上回る規模の2年契約を希望していると見られる。「ユニバーサルDH」の動向はクルーズの市場に大きな影響を与えることになるだろう。

クルーズは今季53試合に出場して打率.303、16本塁打、33打点、OPS.992を記録。120試合で打率.311、41本塁打、108打点、OPS1.031をマークした前年に続いて好成績を残し、2年連続4度目のシルバースラッガー賞を獲得した。なお、ツインズでプレーした2年間は1度も守備に就いていない。

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