北日本中心に低温 日本海側で大雪のおそれも 気象庁1か月予報

1か月予報(平均気温)。出典:気象庁ホームページ

 気象庁は10日(木)、向こう1か月(12/12~1/11)の天候の見通しを発表した。北日本は2週目(12/19~25)まで寒気の影響を受けやすく、気温がかなり低くなり、日本海側の降雪量がかなり多くなる可能性がある。東・西日本でも北日本と同時期に寒気の影響を受けやすく、向こう1か月の気温は平年並みか低い見込み。

週ごとの天候予想

1か月予報(日照時間)。出典:気象庁ホームページ

 1週目(12/12~18) 北~西日本は寒気の影響を受けやすく、低温傾向が見込まれる。特に、北海道や東北は16日(水)ごろからの5日間ほどは、気温がかなり低くなる可能性がある。また、日本海側を中心に局地的に降雪量が多くなり、この時期としては平年よりかなり多くなる可能性がある。このため気象庁は、北海道と東北に「低温と大雪に関する早期天候情報」を発表して、農作物の管理等に注意するとともに、除雪などの対応に留意するよう呼びかけている。

低温に関する早期天候情報。出典:気象庁ホームページ

 2週目(12/19~25) 北日本で引き続き、冬型の気圧配置が強い見込み。寒気の影響を受けやすい北・東・西日本は低温傾向が続きそうだ。北・東日本の日本海側は、平年に比べて曇りや雪(雨)の日が多い見通し。沖縄・奄美は1週目と同様に、湿った空気の影響を受けやすく、曇りや雨の日が多い予想となっている。

 3~4週目(12/26~1/8) 1~2週目に比べて、冬型の気圧配置は弱い予想となっているが、不確実性が大きいことから、冬型の気圧配置の強さは平年程度と見込まれる。気温は全国的にほぼ平年並みで、天候も平年と同様となる見通し。

早期天候情報とは

 原則として毎週月曜日と木曜日に、情報発表日の6日後から14日後までを対象として、5日間平均気温が「かなり高い」もしくは「かなり低い」となる確率が30%以上、または5日間降雪量が「かなり多い」となる確率が30%以上と見込まれる場合に発表される。

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