法律新聞社が自己破産申請へ 「全国弁護士大観」の老舗専門紙

 帝国データバンク横浜支店によると、老舗専門紙の「法律新聞社」(鎌倉市)が11月30日付で自己破産申請の準備に入ったと関係先へ通知した。同支店が負債総額を調べている。

 同社は、1945年設立、報道紙「週刊法律新聞」(タブロイド判8ページ)のほか、「全国弁護士大観」の出版を手掛けていた。同大観は、日弁連の協力を受け弁護士の顔写真や経歴を網羅した日本で初めての弁護士情報書とされ77年の初版以来、2019年12月発行の第21版まで版を重ねてきたことで知られるという。

 01年3月期は売上高約8千万円を計上していたが、インターネット情報の普及が進み業況が厳しくなり、新型コロナウイルスの影響で経営状態が悪化していたという。

© 株式会社神奈川新聞社