【新型コロナ】神奈川県内公立校、316校で485人感染 臨時休校102校 感染拡大傾向続く

 新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県教育委員会は10日、県内の公立校に通う児童・生徒で、これまでに316校の485人が感染したと明らかにした。感染者は本格的に学校が再開した6月以降に増加し、保健所の指導を受けて臨時休校としたのは102校あった。

 同日の県議会文教常任委員会で、今月8日現在の状況を県教委把握分として報告した。

 内訳は▽県立高校・中等教育学校46校84人▽同特別支援学校6校14人▽市立高校8校13人▽市町村立中学校88校127人▽同小学校166校245人▽同特別支援学校2校2人。

 本格的に学校が再開した6月以降の感染者数は300校で466人に上った。月別では「第3波」と指摘される11月が132人で最も多く、▽8月109人▽10月90人▽9月76人─と続いた。今月は8日現在で38人と感染拡大の傾向は続いている。

 感染したり、濃厚接触者となったりして学校を休んだ児童・生徒には個別に学習支援をしているという。教職員の感染は62校74人だった。

 この日の委員会では、感染した児童・生徒が差別や中傷を受けることがないよう対策を求める声が上がった。県教委の担当者は「新型コロナに関する差別や中傷はあってはならない」とした上で、各校に注意喚起をしていると説明した。

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