<市船橋高クラスター>スポーツ強豪校に試練 全国大会辞退、影響広がる コロナ禍、部活難しさ浮き彫り

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新型コロナ感染者が46人に増え、男子バスケットボール部でクラスターが起きたと報告する市船橋高の都丸校長(中央)。臨時休校が続けば部活動の大会出場は困難との認識を示した=10日、船橋市役所

 千葉県内有数のスポーツ強豪校の部活動が試練に見舞われた。船橋市の市立船橋高校の新型コロナウイルス感染者が10日、46人に拡大し、このうち36人が男子バスケットボール部員だった。全国高校選手権(ウインターカップ)出場を決め、初戦が24日に迫っていた。野球の夏の甲子園に相当し、3年生には最後の舞台。出場は、感染が収束して臨時休校を解除できるかで最終判断する方針だが、同じく強豪の体操部員は11日からの全日本大会を辞退した。

 船橋市保健所は10日夕、感染に相互関係があるクラスター(感染者集団)がバスケ部で発生したと判断し、市役所で記者会見。同席した都丸輝信校長は、同校全体で授業中は生徒がマスクを着け、部活動でも、練習や試合以外の会話を伴う場面はマスク着用を原則としていたが「結果的に十分ではなかった」と説明した。

 生徒は、毎朝の体温を報告。練習前にその数値や体調を確認していた。部としての健康観察簿も作成していたが、感染は拡大。コロナ禍での部活動の難しさが改めて浮き彫りになった。

 同部では、休養する月曜日以外の平日は午後4~7時の3時間程度の練習。土曜日と日曜日は他校との練習試合も当てており、今月5、6日も複数の相手校に出向いていたという。市保健所は相手校を管轄する保健所に通知した。7日以降は活動していない。

 部員を含めた生徒と教員に症状の重い人はいないが、同部のウインターカップ出場は「臨時休校が終わらないと判断できない」(都丸校長)。全国高校選手権1回戦が31日に予定されるサッカー部も同様とした。

 バスケ部やサッカー部と同様に屈指の強豪の体操部。11日からの全日本体操個人総合選手権兼全日本体操種目別選手権への参加は、感染拡大リスクを生じさせないため取りやめる。

 同校では、これまで84人を検査。男子バスケ部員以外で感染したのは生徒の男女4人と、20代~40代の男女の教員6人。

 同校では、臨時休校に伴って期末試験も延期した。