宇宙航空研究開発機構(JAXA)が講師を派遣し、工作や体験を通して宇宙や航空について学ぶ「コズミックカレッジ」が9日、神奈川県横須賀市立荻野小(同市荻野)で開かれ、1、2年生約30人が「なぜ飛べるのか」を考えながら“飛行機”を作った。
探査機「はやぶさ2」が採取した小惑星の岩石が入ったとみられるカプセルが8日に相模原市のJAXA施設に到着したばかりのタイムリーな時期の講座。講師の俣野綾子さん(37)が、はやぶさ2のタッチダウンの映像を見せると、児童たちは興味津々だった。
本題は発泡スチロールなどを使った「空力翼艇」作り。通常の航空機とは異なって軽い素材のため「重りを前の方に付けるとうまく飛ぶようになる」との説明通りに、出来上がった機体はよく飛び、萩原翔和さん(8)は「飛行機が飛べる理由が分かってよかった」と満足そうだった。
俣野さんは「宇宙のことや工作でも自然でも、いろいろなことに興味を持って調べほしい」と願っていた。