傘天井が素敵!『花月楼』で左義長ばやしと勝山の食を楽しもう!

福井県勝山市の中心部にある河原町通り。
かつては花街として栄えていました。
勝山市は繊維業が盛んであったため、ここで多くの宴会がひらかれていたのではないでしょうか。
現在は当時とは打って変わって静かで、営業している料亭、飲食店もごくわずかです。
今回はそのうちの1軒、旬菜食祭 花月楼に行ってきました。

旧料亭花月楼とは

河原町通りに佇むひときわ大きな建物。
こちらが、勝山市の有形文化財にも登録されている旧料亭花月楼です。

旧料亭花月楼は明治30(1897)年にできた築100年を超える建物で、平成11(1999)年まで料亭として営業をしていました。
その後は住居として使われていましたが、リノベーションをされ、2017年4月に旬菜食祭 花月楼として蘇りました。

リノベーションといっても大規模なものではなく、できる限り昔のままの姿を大切にしているため、現在もかつての花月楼の佇まいはほぼそのままになっています。

花月楼といえば傘天井

花月楼は

  • 8〜10畳の客室が9室
  • 20畳と32畳の大広間
  • 芸奴さんの控の間
  • 帳場として使われていた部屋

など、花街の料亭らしいつくりになっています。

その中でも特に見て欲しい場所が、2階にある32畳もの大広間。
この広間の天井は傘状となっていて、その意匠を凝らしたつくりは必見!

その他、春先に玄関に咲き誇る枝垂桜や水琴窟(地中に埋めたかめに水滴の音を共鳴させて楽しむもの)など、100年前から変わらない花月楼の姿はとっても魅力的です。

花月楼で食事を楽しむ

現在、旬菜食祭 花月楼では、気軽に食事を楽しむことができます。

1階(明治浪漫カフェ花月楼)では、釜炊ぼっかけ御膳や、甘味、お酒など、
傘天井のある2階(お座敷花月楼)では、昼は釜炊ぼっかけ御膳など、夜は花月楼 夜御膳が楽しめます。
(2階は完全予約制なのでご注意を!)

土日祝日には勝山で300年以上続く、福井県指定無形民俗文化財の伝統行事『左義長まつり』の左義長ばやしの公演を見ることもできるので(完全予約制。1ヶ月前までにお問い合わせください。)、勝山の歴史と文化を楽しみながら、美味しいご飯を味わうことができます。

店舗情報は以下でご紹介しています。

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