モントーヤがアロウ・マクラーレンSPからインディ500に参戦

 アロウ・マクラーレンSPは、2021年の第105回インディアナポリス500マイルレースで、ファン・パブロ・モントーヤを起用することを明らかにした。

 1999年にチップ・ガナッシでCARTのチャンピオンを獲得し、2000年と2015年にはインディ500を制している元F1ドライバーのモントーヤ。2017年からスポーツカーレースに転向しIMSAを戦っていたが、2021年はドラゴンスピードからWEC世界耐久選手権のフル参戦に加え、2017年以来となるインディ500に参戦。自身3度目の優勝を目指す。

 2020年からシュミット・ピーターソン・モータースポーツとコラボレーションし、アロウ・マクラーレンSPとしてインディカー・シリーズに復帰したマクラーレン。パトリシオ・オワードとオリバー・アスキューの若手コンビを起用し、インディ500ではフェルナンド・アロンソがステアリングを握った。

 世界三大レース制覇のトリプルクラウンを目指すアロンソは、2021年にルノーからF1に復帰するため、少なくとも2021年のインディ500参戦は見送るが、代わりにアロウ・マクラーレンSPの3台目のドライバーとしてファン・パブロ・モントーヤを起用することを明らかにした。

 過去5回の参戦で2勝を挙げているモントーヤは、「インディアナポリス500マイルレースでアロウ・マクラーレンSPから参戦できることにとても興奮している。F1時台からマクラーレンとは素晴らしい歴史を築いており、来年のインディ500でさらに歴史を刻めることを楽しみにしているよ」とコメント。

 チームの共同オーナーであるサム・シュミットもモントーヤの経験を楽しみにしている。

「アロウ・マクラーレンSPは、2021年のインディ500でファンの才幹をチームに加えることを興奮しているよ。彼の経験は、若くて才能のあるパト(オワード)とフェリックス(ローゼンクヴィスト)のラインアップとチーム全体を高めてくれる。彼はインディ500を5回戦って2回も優勝している。それは印象的だよ」とシュミット。

 マクラーレン・レーシングのCEOを務めるザク・ブラウンも「ファンがマクラーレン・ファミリーに帰ってきて、インディ500を戦うことをうれしく思っているよ。非常にコンペティティブで、とても器用などらいばーであり、トップレベルのモータースポーツで深い経験と支持者を持っている。来年のインディ500で彼と一緒に居られることは、チームと世界中のインディカーファンにとって素晴らしいことだね」と語っている。

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