クルーズ船など旅客船の利用が増える年末年始を控え、横浜海上保安部と国土交通省関東運輸局は11日、横浜港で運航している旅客船の安全点検を実施した。今年は新型コロナウイルス感染対策も確認し、事故防止の徹底を呼び掛けた。
海上保安庁の年末年始特別警戒と、関東運輸局の安全総点検(いずれも10日~来年1月10日)に合わせた取り組み。この日は合同で旅客船「ロイヤルウイング」(2876トン)に乗り込み、操舵(そうだ)室の航海計器や救命胴衣、関係書類などを点検し、安全設備に問題がないことを確認した。
横浜港では今年2月、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で新型コロナの集団感染が発生。これを教訓に、旅客船では消毒液の設置など感染予防を徹底している。横浜海保の楠浩明航行安全課長は「コロナ対策がしっかり講じられており、安全な設備や運航管理態勢も確認できた」と話し、繁忙期も安全運航に協力を求めた。