二冠王・オズーナが「エドガー・マルティネス賞」を受賞

メジャーリーグ機構は日本時間12月12日、最も優れた活躍を見せた指名打者に贈られる「エドガー・マルティネス賞」の2020年シーズンの受賞者を発表し、ナショナル・リーグの本塁打と打点の二冠に輝いたマーセル・オズーナ(今季ブレーブス・現在フリーエージェント)が選出された。オズーナは今季、全60試合に出場したが、65%にあたる39試合に指名打者として出場。外野の守備に就いたのは左翼19試合、右翼2試合だけだった。

ドミニカ共和国出身のオズーナは現在30歳。昨オフ、カージナルスからフリーエージェントとなり、クオリファイング・オファーを拒否して複数年契約を狙ったものの、希望通りのオファーは届かず、1年1800万ドルでブレーブスと契約。すると、MVPに輝いたフレディ・フリーマンとともに強力打線を牽引し、リーグ最多の18本塁打&56打点を記録しただけでなく、打率.338、出塁率.431、長打率.636はいずれも自己ベストを更新した。

指名打者として出場した39試合では、打率.362、14本塁打、40打点、OPS1.155という素晴らしい成績をマーク。ネルソン・クルーズ(OPS.997)、フランミル・レイエス(同.800)、ミゲル・カブレラ(同.743)など、他の指名打者の数字を大きく上回り、文句なしの受賞となった。

オズーナは今季、「エドガー・マルティネス賞」のほかに自身2度目のシルバースラッガー賞も受賞し、「オールMLBチーム」では指名打者部門でファースト・チームに選出。MVP投票では自己最高の6位にランクインした。複数のチームがオズーナの獲得に興味を示していることが報じられており、今オフは念願の複数年契約を手に入れることができそうだ。

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