今オフ注目のメッツ 早ければ来週前半にも新GMが決定か

スティーブ・コーエンが新たなオーナーに就任し、今オフの大型補強の行方が注目されているメッツは、ブロディ・バンワグネンに代わる新たなゼネラルマネージャー(GM)探しが決着を迎えようとしている。「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマンは日本時間12月12日、メッツのGMの最終候補者として4人の名前を報じた。その後、「ニュースデー」のティム・ヒーリーが4人以外にも候補者がいることを伝えたが、いずれにしてもGM探しが最終段階に突入していることは間違いなさそうだ。

最終候補者として名前が浮上したのは、ザック・スコット(レッドソックスGM補佐)、ジャレッド・ポーター(ダイヤモンドバックスGM補佐)、ビリー・オーウェンス(アスレチックスGM補佐)、マイケル・ヒル(前マーリンズ編成本部長)の4人。メッツは当初、編成本部長とGMの両方のポストを用意する予定だったが、方針を変更してGMのみを採用することに決定。よって、サンディ・アルダーソン球団社長が編成本部長のような立ち位置で意思決定に一定の影響力を持つものと見られる。

スコットは2004年にインターンとしてレッドソックスに加わり、今季が17年目のシーズン。直近2シーズンはGM補佐を務めている。ポーターはGM補佐を4シーズンにわたって務めており、他球団のGM候補として何度も名前が浮上したことがある。オーウェンスは20年以上アスレチックスに在籍しており、2015年にGM補佐に就任。2018~19年に特別アシスタントとしてアスレチックスに在籍していたアルダーソンとも縁がある人物だ。

最終候補者として名前が浮上している4人のなかで最も経験豊富なのが長年にわたってマーリンズのフロントオフィスのリーダーを務めてきたヒルだ。昨季105敗のチームを今季は新型コロナウイルスのクラスター発生などを乗り越えて17年ぶりのポストシーズン進出へ導いたものの、シーズン終了後に解任。メッツのGM候補の1人として早い段階から名前が挙がっていた。

アルダーソンはこれらの候補者のなかからいったい誰を選択するのか。早ければ来週前半にも新たなGMが発表される見込みとなっている。

© MLB Advanced Media, LP.