メッツがFA捕手・マッキャンと契約合意 4年4000万ドル以上

メッツは今オフ、正捕手の補強が急務となっていたが、獲得を本命視されていたJ・T・リアルミュートではなく、ジェームス・マッキャンを狙っていることが報じられていた。日本時間12月13日、現地メディアは続々とメッツがマッキャンと契約合意に達したことを報道。関係者によると、契約期間は4年で、サインボーナスを含めた総額は4000万ドルを超えるという。2年前のオフにノンテンダーFAとなってタイガースから放出された男が好条件でメッツに加わることが確実となった。

マッキャンの獲得はメッツに2つのメリットをもたらす。もちろん1つは正捕手を確保できることだ。マッキャンはホワイトソックスに加入した2019年に打率.273、18本塁打、60打点、OPS.789の好成績を残してオールスター・ゲームに選出され、今季も31試合で打率.289、7本塁打、15打点、OPS.896をマーク。新加入のヤスマニ・グランダルとの併用となったが、限られた出場機会のなかでしっかり結果を残し、課題のフレーミングでも大幅な成長を示した。

2つ目のメリットは、総額1億ドルを超える大型契約が確実なリアルミュートよりもはるかに安価で契約できるマッキャンを獲得することにより、ジョージ・スプリンガーやトレバー・バウアーといった大物フリーエージェント選手と契約する資金を確保できることだ。今後メッツがスプリンガーとバウアーの「ダブル獲得」に動くと予想する声もある。

メッツは今オフ、すでに救援右腕のトレバー・メイを2年1550万ドルで獲得しており、マッキャンはそれに続く補強となる。サンディ・アルダーソン球団社長は中堅手と先発投手を補強ポイントに挙げており、次なる補強ターゲットがスプリンガーとバウアーの2人になることは間違いなさそうだ。

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