Rソックスがクルーバー、ヒル、オドリッジの3投手に興味

レッドソックスは今季、両リーグワースト6位の先発防御率5.34に終わり、今オフは先発投手が補強ポイントの1つとなっている。今季を全休したクリス・セールとエドゥアルド・ロドリゲスが復帰する予定とはいえ、彼らが以前の実力を100%発揮できる保証はない。そんななか、地元紙「ボストン・グローブ」のアレックス・スパイアーによると、レッドソックスはコリー・クルーバー、リッチ・ヒル、ジェイク・オドリッジの3投手に興味を示しているようだ。

現在34歳のクルーバーはインディアンス時代の2014年と2017年にサイ・ヤング賞を受賞した実績を誇るが、2019年は故障によりわずか7試合しか投げられなかった。レンジャーズへトレードされた今季はシーズン初登板で1イニングを投げただけで戦列を離れ、そのままシーズン終了。2018年にはリーグ最多の215イニングを投げ、20勝7敗、防御率2.89、222奪三振の好成績を残しているが、年齢を考えると以前のパフォーマンスを取り戻せるかどうかは微妙なところ。出来高を多めに盛り込んだ安価な契約となるかもしれない。

ヒルとオドリッジは今季ともにツインズでプレー。現在40歳のヒルは8試合に先発して2勝2敗、防御率3.03を記録した。16年のメジャー生活で規定投球回到達が1度(2007年)しかないように、シーズンを通して先発ローテーションを担うことは期待できない投手だが、直近6シーズンで95試合(うち94先発)に登板して防御率2.92と安定感は抜群。登板すればしっかり結果を残す投手だ。

一方のオドリッジは現在30歳。2019年に自己最多の15勝をマークしてフリーエージェントとなり、複数年契約を得られる可能性もあったが、ツインズからのクオリファイング・オファーを受諾して残留。しかし、今季は故障に悩まされ、わずか4試合(0勝1敗、防御率6.59)しか投げられなかった。2ケタ勝利4度の実績を誇り、まだ比較的若いため、複数の球団からの関心が報じられており、クルーバーやヒルとは対照的に、複数年契約を得られる可能性が高いと見られている。

レッドソックスは菅野智之にも興味を示していることが報じられているが、先発ローテーションの補強としていったい誰を獲得するのだろうか。

© MLB Advanced Media, LP.