【12日】長崎のクラスター拡大 新型コロナ、県内計10人感染

 長崎市と県は12日、同市と西彼長与町で計10人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。重症者はいない。このうち7人は長崎市の接待を伴う飲食店関係で、クラスター(感染者集団)が発生した系列店で4人増え、別の店の従業員ら3人の感染も新たに判明。それぞれ客の把握と検査を進めており、市は「今後も感染拡大の可能性は否定できない」としている。県内の感染確認は計308人。
 新たに3人の感染者が出た店について、市は店の協力を得て店名は「ラウンジ リガヤ」(船大工町)だと公表した。9日から休業中。市は11月30日から12月8日までの利用客で、心配な人は市保健所に連絡するよう呼び掛けている。
 クラスターが発生した本石灰町の系列店「フォーエックス」と「ムーブ」では新たに従業員ら2人に加え、客2人の感染も分かった。両店での感染確認は計11人となった。
 リガヤは系列店関係になく、従業員らの一部は3日以降、喉の痛みなどが出たが勤務を続けた。他店での感染発生を知り、11日に検査を受けて感染が確認された。
 一方、長与町の感染者3人はこれらの店と関連はなく、他の感染者の接触者などだった。


© 株式会社長崎新聞社