ヤンキースの提示額とレメイヒューの希望額に大きな隔たり

ヤンキースとの再契約が有力視されているDJ・レメイヒューだが、「NJ.com」のブレンダン・カティによると、ヤンキースの提示額とレメイヒューの希望額のあいだには依然として大きな隔たりがあるようだ。「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲールは、ヤンキースが4年7500万ドル前後、レメイヒューが5年1億ドル前後を希望していることを伝えており、希望額には約2500万ドルの隔たりが存在することになるが、カティによると、両者のあいだにはそれ以上の隔たりが存在しているという。

現在32歳のレメイヒューは、2019年1月に2年2400万ドルでヤンキースに加入。打者有利のクアーズ・フィールドを本拠地とするロッキーズを離れたことで成績悪化が懸念されていたものの、予想に反して大活躍を見せ、移籍1年目の2019年は145試合に出場して打率.327、26本塁打、102打点、OPS.893という好成績を残し、自身初のシルバースラッガー賞を受賞したほか、MVP投票では4位にランクインした。

今季は前年からさらに成績を向上させ、50試合に出場して打率.364、10本塁打、27打点、OPS1.011をマーク。ロッキーズ時代の2016年以来2度目となる首位打者のタイトルを獲得し、1900年以降の近代野球では史上初となる両リーグ首位打者を達成した。出塁率.421とOPS1.011もリーグ1位の数字であり、2年連続のシルバースラッガー賞を受賞。また、MVP投票では自己最高となる3位にランクインした。

ヤンキースはレメイヒューとの再契約を今オフの最優先事項としており、関係者のあいだでも再契約が有力視されている。しかし、「2500万ドル以上の隔たりが存在する」という報道が事実であれば、ヤンキースは5年契約を希望するレメイヒューに対して4年契約すらオファーしていない可能性もある。35歳を超える契約を避けるため、3年契約にとどめたいと考えているのかもしれない。

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