社団法人530が7日から13日、東京・渋谷でエコバッグのあり方を考えるキャンペーン

一般社団法人530(東京・渋谷区)は、12月7日(月)~13日(日)をゼロウェイストな暮らしを作るための週間と位置づけ、「530 week winter 2020」キャンペーンを開催する。キャンペーン中の12日(土)には、渋谷の複合施設「渋谷キャスト」の多目的広場「ガーデン」で、ゼロウェイトのヒントと実践のための相談スペース、物の循環をテーマとしたフリーマーケット、ヴィーガンフードの販売などのイベントを行う予定。さらに不要になった販促用エコバッグの回収を企業に呼びかけることで、アパレル業界などを中心にいまでも大量生産・消費されている使い捨てショッピングバッグの撲滅を訴える。(いからしひろき)

今回のキャンペーンの中核をなすのがエコバッグシェアリングプロジェクト「Boomerang Bags」。買い物袋を店で貸し出し、次回来店時に返却してもらうという取り組みで、一般社団法人530と、Farmers Market@UNUを主催しているNPO法人 Farmers Market Associationと共同で行っている。その狙いを一般社団法人530代表理事の中村元気氏はこう語る。

「レジ袋有料化と言う英断の影で、アパレル業界などではいまだに顧客サービスの一環としてショッピング袋が使い捨てされており、エコバッグにしてもグレーゾーンな素材が使われていたり、販促用に大量生産されていたりします。この現状がエコではないと思い、本当の意味で、買物袋の使い捨てを無くしたいと考えました」

オーストラリアの小さな街で端切れなどを手作業でバッグにする活動がルーツというこのプロジェクト。エコバックを手作りできる「Boomerang Bags DIY KIT」も販売しているが、「全員がそこまでやる必要はない」と中村代表理事は言う。

「まずはお気に入りのバッグを持って街に出て欲しい。紙袋をもらわないことを意識することから始めて欲しいですね」

実際、同プロジェクトでは不要になったエコバッグにオリジナルロゴをプリントしてリユースすることを活動の基本としている。そこで今回のキャンペーンでは、企業に対して不要になった販促用のエコバッグの回収を呼びかける。一定の数量を確保したいのと同時に、より多くの企業に賛同して欲しいというのが狙いだ。

「Boomerang Bags DIY KIT」

12月12日(土)に渋谷キャストで開催するイベントでは、「Boomerang Bags DIY KIT」の販売とオンラインワークショップを実施。会場の正面には「530huddle-ゴミゼロ相談所-」を設け、ゼロウェイスト実践のヒントから環境問題の素朴な疑問まで気軽に相談を受け付ける。くわえて一般社団法人530と伊藤園とが共同で開発を進める「ペットボトルリサイクルBOX」をお披露目。完全なる“ボトルtoボトル”を推進していくためのペットボトル回収ボックスの実証実験を行う。

さらには〈物の循環〉をテーマに、原宿キャットストリートにゆかりのある人々が様々な品物を持ち寄るフリーマーケット「Local Garage Sale」を開催。「FOOD TRUCK」では2店舗が出店し、野菜をふんだんに使ったスープやカレーなど、ヴィーガンメニューを中心とした食べ物を販売。530weekが企画に携わったパンで作ったビール「bread beer」も飲める。

学びと楽しみが共存するイベント。お気に入りのエコバッグを持って、出かけてみてはいかがだろう。

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