過去の今年の漢字は何だった? 1995年から2020年までを振り返る

これまでの今年の漢字

 14日午後に発表される今年の漢字は1995年から始まり、26回目。95年は阪神大震災が起きて「震」が選ばれるなど、その一年を象徴するイベントや災害、事件、政治を映し出してきた。

 

 最多は2000年、12年、16年と3回選ばれた「金」。いずれも五輪の開催年でメダルラッシュに日本中が沸いた。東京五輪開催が決まった13年は「輪」だった。

 負の印象が強い漢字も目立つ。18年の「災」は自然災害や人災が多かったという理由で、04年に続いて2回目だった。和歌山毒物カレー事件のあった1998年は「毒」、食品偽装があった2007年は「偽」だった。

 東日本大震災があった11年の「絆」(応募数6万1453票)は、過去最多の応募数49万6997票を記録した。前回19年は応募総数21万6325票が集まり、新元号にちなむ「令」(同3万427票)が選ばれた。

 日本漢字能力検定協会が過去に発表した「今年の漢字」と主な出来事は次の通り。

 2020年 「密」 新型コロナウイルス感染拡大防止のために3密回避

 2019年 「令」 新元号決定で新たな時代の幕開けなど

 2018年 「災」 大阪府北部地震や西日本豪雨、台風の直撃など

 2017年 「北」 北朝鮮によるミサイル発射や九州北部豪雨など

 2016年 「金」 リオ五輪で日本人選手の金メダルラッシュなど

 2015年 「安」 安全保障関連法の成立や世界でテロ事件多発など

 2014年 「税」 消費税率の17年ぶり引き上げなど

 2013年 「輪」 2020年の東京五輪・パラリンピック開催決定など

 2012年 「金」 ロンドン五輪で日本が最多メダル数、金環日食など

 2011年 「絆」 東日本大震災やソーシャルメディアの流行など

 2010年 「暑」 記録的な猛暑で熱中症になる人が続出など

 2009年 「新」 日本の政権交代やオバマ米大統領の誕生など

 2008年 「変」 日米の政界における変化や世界的な金融危機など

 2007年 「偽」 食品業界や政界などで多くの虚偽行為が発覚

 2006年 「命」 悠仁さま誕生、いじめによる子どもの自殺など

 2005年 「愛」 紀宮清子さまご成婚、「愛・地球博」の開催など

 2004年 「災」 台風23号被害や新潟県中越地震など

 2003年 「虎」 阪神タイガースの18年ぶりリーグ優勝など

 2002年 「帰」 北朝鮮拉致被害者5人の帰国など

 2001年 「戦」 米同時多発テロやアフガニスタン戦争など

 2000年 「金」 シドニー五輪で日本人選手の金メダル獲得など 

 1999年 「末」 世紀末。東海村の東海村JCO臨界事故など

 1998年 「毒」 和歌山毒カレー事件やダイオキシンの問題など

 1997年 「倒」 金融機関や証券会社の経営破綻が続出など

 1996年 「食」 O157食中毒や狂牛病の発生など

 1995年 「震」 阪神・淡路大震災やオウム真理教事件など

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