ボート日本代表候補が諫早・本明川で合宿 軽量級男女 重点強化

漕艇練習に励む軽量級日本代表候補の選手=本明川

 ボートの日本代表候補強化合宿が7日から、諫早市の本明川ボート練習場で行われている。来夏に延期された東京五輪に向け、重点的に強化している男女軽量級の代表候補ら計10人が参加。来春に予定されている日本代表選考レース、その後の五輪切符獲得を懸けた国際大会に照準を合わせて練習を続けている。
 日本ボート協会が同市内で開く代表候補合宿は3回目。22日までの16日間、国内有数の直線5000メートルコースでの漕ぎ込み、トランスコスモススタジアム長崎でのサーキットトレーニングなどを中心に取り組む。今月上旬はジュニアチームの合宿も行われた。
 12日は20キロを低いピッチで漕ぎ続ける有酸素運動を実施。本明川は一般的な1000メートルや2000メートルの会場よりも距離が長い分、ターンの回数を減らして、より効果的な強化ができる。互いに選考レースのライバルとなる選手たちは約2時間、各自でフォームを確認しながら、汗を流した。
 男子軽量級日本代表候補の古田直輝(NTT東日本)は「長い直線コースで障害物がなく、ブイも張っていて真っすぐ漕げる。宿舎などの感染対策もしていただいて、とても素晴らしい環境で練習できている」と充実した表情を浮かべた。
 10月から就任した日本ボート協会の三好悟強化委員長は「コロナ禍の中、受け入れてもらえて感謝している。長崎のボート関係者のおかげで、内容の濃い合宿ができている」と手応えを口にしていた。

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