ぎりりと縄を締め上げる手に力が入る。氏子約50人が参加した長崎市の諏訪神社の大しめ縄作り。新型コロナウイルス感染症収束への願いを込め、例年より太くたくましく仕上がった。
13日、同神社境内に運び込まれたわらは約2トン。朝から氏子らが小束にして編み込み、大縄2本を作り、全員で一気に何度も交差させて締め上げた。完成した大しめ縄は長さ約8メートル、胴回りは最大で約2.5メートルになるという。長坂の大門に掲げ終わる頃には、どっぷりと日も暮れていた。
「コロナでみんなが疲弊した1年だった。収束を願った分だけ太くなった」と、大注連(しめ)縄奉賛会長の石谷忠善さん(70)。「来年はみんな健康で元気に過ごせますように」。大門越しに見える夜景には、例年より控えめな街明かりが輝いていた。
コロナ収束願い大しめ縄作り 長崎・諏訪神社
- Published
- 2020/12/14 23:40 (JST)
- Updated
- 2020/12/15 15:54 (JST)
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