レイズから放出のレンフローがRソックスへ 1年310万ドル

レッドソックスは日本時間12月15日、レイズから放出されていたハンター・レンフローと1年契約を結んだことを発表した。地元紙「ボストン・グローブ」のアレックス・スパイアーによると、年俸は310万ドルで、最大60万ドルの出来高が設けられているという。レッドソックスは今季のレギュラー外野手3人がいずれも左打者だったため、右打ちの外野手の補強を必要としていた。レンフローはサービスタイム(メジャー登録日数)が4年未満のため、レッドソックスはFAまで最大3年保有できる。

現在28歳のレンフローは、高校卒業時の2010年のドラフトでレッドソックスから31巡目指名を受けている。このときは契約せず、ミシシッピ州立大へ進学したが、「レッドソックスに加わることができてとても嬉しい。レッドソックスは高校のときに僕を指名してくれた球団だからね。レッドソックスと契約するのに10年かかったけど、(担当スカウトの)ダニー・ワトキンスにテキストメッセージを送ろうと思う」と語り、レッドソックスとの契約が決まったことを喜んだ。

パドレス時代は2017年から3年連続26本塁打以上、2019年には自己最多の33本塁打を放ったものの、レイズへ移籍した今季は42試合に出場して打率.156、8本塁打、22打点、OPS.645と大不振。新鋭ランディ・アロサレーナの台頭もあり、ポストシーズンでは出場機会が激減した。一発長打が最大の魅力だが、守備力の高さにも定評があり、2019年は外野3ポジション合計で守備防御点+23を記録。今季は右翼で-1に終わったが、ポストシーズンで好守を見せ、チームを救う場面もあった。

レンフローの加入により、レッドソックスは正右翼手のアレックス・ベルドゥーゴを中堅に移し、左翼アンドリュー・ベニンテンディ、中堅ベルドゥーゴ、右翼レンフローという布陣になると見られる。ただし、FAのジャッキー・ブラッドリーJr.と再契約する可能性も残っており、その場合、レンフローはレギュラーの左打者3人をサポートする「4人目の外野手」を担うことになりそうだ。

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