ロイヤルズが救援右腕・ホランドと再契約 1年275万ドル

ロイヤルズは日本時間12月15日、自軍からFAとなった救援右腕グレッグ・ホランドと1年契約を結んだことを発表した。メジャーリーグ公式サイトでロイヤルズの番記者を務めるジェフリー・フラナガンは年俸275万ドルに加え、最大150万ドルの出来高が設けられていることを伝えている。2017年にロッキーズで最多セーブのタイトルを獲得したあと、2年連続防御率4点台と不本意なシーズンが続いていたが、今季は6年ぶりの防御率1点台と復活。来季もクローザーを務めることになりそうだ。

現在35歳のホランドは、今季マイナー契約から開幕ロースター入りを勝ち取り、28試合に登板して3勝0敗6セーブ、2ホールド、防御率1.91の好成績をマーク。8月末にトレバー・ローゼンタールがトレードでパドレスへ移籍したあとはクローザーを務め、13試合連続無失点のままシーズンを終えた。トミー・ジョン手術で2016年を全休したあと、2017年は最多セーブのタイトルを獲得したとはいえ防御率3点台、2018年と2019年は防御率4点台と不本意なシーズンが続いていたが、全盛期を過ごした古巣で見事に復活を遂げた。

デイトン・ムーアGMは「彼がブルペンのアンカーを務めてくれることで他の投手の役割を固定することができる。マイク・マシーニー監督はどんな状況でも安心してホランドをマウンドへ送り出している。ホランドには来季もこのチームにいてほしいと思っていたんだ」と無事に再契約できたことに安堵の表情。ロイヤルズのブルペンではジョシュ・スターモント、カイル・ジマーなど生きのいい若手が台頭してきたが、彼らの教育係やサポート役としても経験豊富なホランドの存在は非常に大きい。

ホランドは2013年に自己最多の47セーブ、2014年に46セーブを記録するなど、ロイヤルズでプレーした7年間で151セーブをマークしており、これはジェフ・モンゴメリー(304セーブ)、ダン・クイゼンベリー(238セーブ)、ホアキム・ソリア(162セーブ)に次ぐ球団史上4位の数字。順調にいけば来季中にソリアを抜いてトップ3入りすることになるだろう。

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