アスレチックスがラステラの代理人と接触 再契約を希望

「サンフランシスコ・クロニクル」のスーザン・スラッサーによると、アスレチックスは自軍からFAとなったトミー・ラステラとの再契約に向けて代理人と接触しているようだ。アスレチックスは以前からラステラとの再契約を望んでいることを明言してきた。ラステラは今年8月末にフランクリン・バレートとのトレードでエンゼルスからアスレチックスに加入。三振が少ないだけでなく、三振数を上回る四球数を記録するなど、バットコントロールとアプローチの良さが光る好打者である。

現在31歳のラステラは、今季エンゼルスとアスレチックスで合計55試合に出場して打率.281、5本塁打、25打点、OPS.819を記録。228打席でわずか12三振しか喫しなかった一方、27個の四球を選び、出塁率は.370という高水準だった。また、前年(80試合で16本塁打)と比較すると本塁打のペースは落ちたものの、実質自己ベストのペースで二塁打を量産。前年(8二塁打)を上回る14本の二塁打を放った。

カブス時代は代打要員兼内野のユーティリティという役割を担っていたラステラだが、エンゼルスへ移籍した2019年に打撃の才能が一気に開花。前半戦に打率.300、16本塁打、44打点、OPS.848の好成績を残してオールスター・ゲームに初選出された。しかし、故障により出場を辞退。後半戦はわずか2試合のみの出場に終わった。とはいえ、2019年の活躍はフロックではなく、今季も安定した活躍を披露。遊撃以外の内野3ポジションを守れるユーティリティ性も武器の1つとなっている。

今オフのアスレチックスはラステラのほか、リアム・ヘンドリックス、マーカス・セミエン、マイク・ファイアーズ、ユスメイロ・ペティート、ホアキム・ソリアなど多くの主力選手がFAとなっており、二遊間とブルペンの補強が急務。まずはラステラと再契約を結び、二塁のレギュラーを確定させたいところだ。

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