積極補強のWソックス 次のターゲットはヘンドリックスか

今季アメリカン・リーグの最優秀リリーバー(マリアーノ・リベラ賞)に選出されたリアム・ヘンドリックスは、今オフのFA市場における最高のリリーバーであり、多くのチームが獲得に興味を示している。「ESPN」のジェフ・パッサンによると、積極補強を展開するホワイトソックスがヘンドリックス獲得の「本命」に浮上しているようだ。ホワイトソックスは今季12セーブ、防御率0.81の活躍を見せた守護神アレックス・コロメイがFAとなり、新たなクローザーの獲得が急務となっている。

ホワイトソックスは今季35勝25敗をマークし、2012年以来8年ぶりのシーズン勝ち越しと2008年以来12年ぶりのポストシーズン進出を達成。すでに再建期を脱して勝負モードに切り替わっており、今オフはさらなる上位進出を目指すべく積極補強を展開している。レンジャーズとのトレードでランス・リンを獲得して先発ローテーションを強化し、ノマー・マザーラがノンテンダーFAとなって空いた右翼には4年ぶりの古巣復帰となるアダム・イートンを獲得。残りの補強ポイントはクローザーと指名打者(または外野手)と見られている。

現在31歳のヘンドリックスは、メジャー9年目の2019年に突如ブレイクし、75試合に登板して85回を投げ、4勝4敗25セーブ、8ホールド、防御率1.80、124奪三振の好成績をマーク。今季は開幕から不動のクローザーとして起用され、24試合に登板して25回1/3を投げ、3勝1敗14セーブ、防御率1.78、37奪三振を記録した。コロメイに代わる新たなクローザーの獲得を狙うホワイトソックスにフィットする存在だ。

もちろん、ヘンドリックスの獲得を狙うチームはホワイトソックスだけでなく、パッサンはドジャース、アストロズ、メッツ、ブルージェイズなどがヘンドリックスに興味を示していることを伝えている。また、今季ブルペンが完全崩壊したフィリーズも争奪戦に加わる可能性がある。ホワイトソックスは争奪戦を制し、新たなクローザーを手に入れられるだろうか。

© MLB Advanced Media, LP.