パドレス・プレラーGM「タティスJr.との契約延長が最優先」

パドレスのA・J・プレラーGMは日本時間12月15日、「今季の経済的な損失がフェルナンド・タティスJr.との契約延長に影響を与えることはない」との見通しを示した。そのうえで「彼の価値はどんな契約に値するのか、彼は何を望んでいるのか、そして我々がどれくらいの契約をオファーできるのか、といった話し合いになると思う。彼は優先順位の高い選手だし、彼との契約を延長することが我々の最優先事項だ」と語り、タティスJr.との契約延長を今オフの最優先事項に挙げた。

現在21歳のタティスJr.は2019年にメジャーデビューし、84試合に出場して打率.317、22本塁打、53打点、16盗塁、OPS.969を記録。8月中旬に腰のストレス反応により戦列を離れたため、新人王レースから脱落(投票ではピート・アロンゾ、マイク・ソローカに次ぐ3位)してしまったが、新たなスター候補生として一躍注目を集める存在となった。

今季は59試合に出場して打率.277、17本塁打、45打点、11盗塁、OPS.937をマーク。リーグ2位の17本塁打&50得点を記録し、シルバースラッガー賞を受賞したほか、「オールMLBチーム」のファースト・チームに選出され、MVP投票では4位にランクインした。プレラーはシーズン終了時のZOOMでの会見で「タティスJr.と球団の双方が契約延長に興味を示している」ことを明らかにしていた。

タティスは今季終了時点でサービスタイム(メジャー登録日数)がちょうど2年。よって、1年後のオフから年俸調停期間に突入する。最短で4年後にはフリーエージェントとなるが、その時点でまだ25歳。パドレスは20代の期間を丸ごと、あるいは30代前半までカバーするような長期契約を提示する可能性もある。マイク・トラウト(エンゼルス)は2014年3月に6年1億4450万ドル、ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)は2019年4月に8年1億ドルで契約を延長しているが、タティスJr.はどんな契約を手にすることになるのだろうか。

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