200万円台で買えるレーシングカー!? トヨタ、ヤリスカップ参戦用のコンプリートカーの販売開始

2020年12月11日、TRDブランドでモータースポーツ活動および競技⽤部品の供給を⾏う株式会社トヨタカスタマイジング&ディベロップメントは、「YARIS Cup Car(ヤリス カップカー)」を発表し、同日より発売を開始した。価格は6速MTが217万1100円、CVTが238万100円(消費税込み)となっている。

YARIS Cup Car(ヤリス カップカー)

安心してレースを楽しめる専用チューニング

ヤリスカップカーは、2021年より開催予定の「TOYOTA GAZOO Racing Yaris Cup」への参戦車両として開発されたコンプリート車両。ベース車のパフォーマンスアップに伴い、CVT/MTの両仕様に最適化されたエンジンオイルクーラーを標準装備し、安定したレーシングスピードでの周回走行が可能な冷却性能を確保している。

また、先代「Vitz GR SPORT “Racing” Package」より設定を開始したCVT車両は、飛躍的なパフォーマンスアップを実現。開発時のテストでは、2ペダルドライブの強みを活かし、MT車両にも劣らない走行性能を発揮する。

減衰調整機構付の専用リアサスペンション標準装備

専用ダウンサス

サスペンションは、シリーズとして初めてリヤ側に減衰調整機構を設けた専用チューニングサスペンションセットを標準装備。ドライバビリティを向上させると共に、走行スタイルに合わせたセットアップが可能となっている。また、ユーザーが自身の好みに合わせて変更できるシートやホイール等は廉価仕様の装備とした。

ロールゲージなどをパッケージ化してリーズナブルに

ロールケージ(6点式+サイドバー)

レース参戦に必要となるロールケージ等の高コストな装備は、リーズナブルにパッケージ化。さらに、架装メーカーオプションに“TOYOTA GAZOO Racing Recorder(トヨタ ガズー レーシング レコーダー)”を設定し車両情報と走行軌跡を統合記録することで、サーキット走行での更なるタイムアップに活用可能だ。

YARIS Cup Car アイテムリスト

■ロールケージ(6点式+サイドバー)

・専用設計のインパネ非貫通式ロールケージ

・基本構造6点と運転席/助手席にサイドバー付

・乗車定員に変更無し(5名)

・JAF国内競技車両規則「スピードB」および「スピードSA」適合

・規則の最小パイプ径(35mm)を上回る40mm

■専用チューニングサスペンションセット

・専用にショックアブソーバー/スプリング/バウンドストッパーを新たに開発

・ショックアブソーバーは純正形状を踏襲しながら、内部構造やオイル等を見直した専用セッティング

・リヤ側は、減衰調整用ダイヤルを設定、全14段にて調整が可能

・スプリングは走行(乗車時)状態で約15mmローダウン

■エンジンオイルクーラー(CVT車:空冷式/MT車:水冷式)

・CVT車用はフロントバンパー内に15段のコアを持つ空冷式を採用、油温に厳しい条件となる2ペダル車両においても安定的な冷却性能を確保

・MT車用はコンパクトな水冷式を採用

■6点式シートベルト

・納車時点で車両へ取付用アンカーを装着(運転席側のみ)

・シートベルト本体はSabelt社製を採用、車両搭載出荷

■フロントトランスポートストラップ/リヤトランスポートフック

・サーキット走行に必要な前後の牽引ブラケットを車両搭載出荷

・フロントは追突時のダメージが少ないストラップタイプを採用

・リヤは専用設計専の頑強なフックを新開発

■専用フロアマット

・日常使用時に必要となるフロアマットは、ロールケージ部への干渉が無いようカットされた専用設計品を車両搭載出荷

・純正品同等素材/純正固定具を使用した設計

主なスペックと価格

■全長:3940mm

■全幅:1695mm

■全高:1470mm

■エンジン:1490cc 直列3気筒(120ps/14.8kg・m)

■車両重量:1030kg(MT)、1040kg(CVT)

■6速MT:217万1100円

■CVT:238万100円

※価格はいずれも消費税込み

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