岡山大学付属小の4年生、極めて珍しいクマゼミを岡山市で発見

岡山大学教育学部付属小学校4年の津下智さんが8月、岡山市南区の浦安総合公園でセミ取りをしていて、サクラの幹にとまっていたオレンジ色のセミを見つけた。岡山県倉敷市立自然史博物館やセミ類に詳しい専門家に鑑定してもらったところ、極めて珍しいクマゼミの突然変異と分かり、日本セミの会会報に報告が掲載された。

岡山大学によると、津下さんは発見した翌日に鑑定のため、倉敷市立自然史博物館に持ち込んだ。倉敷市立自然史博物館の鑑定では、形態の特徴からクマゼミのオスであることが明らかになった。体色が通常の黒と大きく異なることから、セミ類の専門家に再鑑定してもらったところ、極めて珍しい突然変異で、これほど顕著に体色が変化したケースは過去に知られていないことも分かった。

標本は倉敷市立自然史博物館に寄贈され、13日から第3展示室の昆虫のコーナーに展示されている。倉敷市立自然史博物館で開かれた記者発表で津下さんは「とても不思議なセミだったので、見つけたときはすごくびっくりした」と話した。

クマゼミは成虫の体長が60~70ミリ。体色が黒く、オスの腹部にはオレンジ色の腹弁がある。日本産のセミではヤエヤマクマゼミに次いで大型で、温暖な地域の低地や低い山に生息し、都市部の公園や街路樹でも見られる。

参考:

【岡山大学】附属小学校児童が極めて珍しいクマゼミを発見!昆虫専門誌に掲載されました

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