越前がに漁獲金額、月10億円超最高

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鮮魚店に並ぶ越前がに。「Go To キャンペーン」による需要増などで取引価格が高騰している=12月2日、福井県越前町内

 福井県議会は12月14日、産業常任委員会を開いた。理事者は、国の観光・外食産業支援策「Go To キャンペーン」によって、10月の県内主要観光地の観光客入り込み数は前年同月比1.2%増の36万2千人で「回復傾向が見られた」との認識を示した。また「Go To」効果で、越前がにの11月の漁獲金額は10億円超と過去最高になったことを明らかにした。

 「Go To トラベル」は7月に始まり、当初は東京都発着の旅行を除外したが10月に追加された。

 県内主要観光地は東尋坊、一乗谷朝倉氏遺跡、県立恐竜博物館など9カ所。8月は同45.3%減の42万2千人、9月は同16.1%減の45万9千人となり落ち込み幅は縮小し、10月は8カ月ぶりにプラスに転じた。ただ理事者は全国で新型コロナウイルス感染拡大が続いていることから「観光業界は依然として厳しい状況」と強調した。

 「Go To」を使った県内宿泊者への旅行代金35%引きに、県が独自に15%引きを上乗せする「ふくいdeお得キャンペーン」については、予約受け付け開始の10月16日から今月13日までに約5万人の申し込みがあり、全体予算の6割に当たる約1億8千万円を執行予定と説明した。

 越前がには「Go To」による需要増で価格が高まり、11月の全体の漁獲金額は前年同期比19%増の10億2300万円と、初めて大台を突破した。松田泰典委員(県会自民党)は「価格が維持されるのは漁業者にとってはいいこと」とした上で、「(仕入れに苦労している)旅館などへの支援もお願いしたい」と述べた。