小中学生が綾野菜レシピ 直売所、コンテストを企画

綾町の有機野菜を使ったレシピを考案した小中学生と中島博文副会長(後列右端)

 綾町の有機野菜の魅力を広く知ってもらおうと、同町の直売所「綾手づくりほんものセンター」の野菜生産者出荷部会(福重龍会長)が町内の小中学生から募ったレシピが、インターネットサイト「クックパッド」で紹介されている。子どもたちのアイデアが、同町の食の魅力PRに一役買っている。
 コロナ禍で行事の中止や規模縮小が相次ぐ中、食育活動を兼ねて子どもたちに思い出をつくってもらおうと、同部会の中島博文副会長が教育現場と共同でレシピコンテストを企画。7月末から9月中旬に、24人からオリジナル料理の応募があった。
 同町出身の野菜ソムリエ坂東淳子さんや同部会のメンバーらが書類審査を行い、実際にレシピを再現するなどして味を評価。最優秀賞に綾小6年の川上美結羽(みゆう)さん(12)が考えた「ナスのチーズ蒸し焼き」を選んだ。川上さんらのレシピは「クックパッド」内の町公式サイトに写真付きで掲載されている。
 レシピの一部は今後、給食で提供する予定。同部会は今後もコンテストを継続する考え。中島副会長は「子どもたちのために何かできないかと企画したが、レベルの高い作品が多かった。この取り組みを通じ、綾町の農業の素晴らしさを伝えていきたい」と話している。

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