102年前に富山県で起こった米騒動で活躍した女性たちの姿を描いた映画「大コメ騒動」の東京プレミア試写会が、15日都内で開催され、主演の井上真央、室井滋、夏木マリ、鈴木砂羽、左時枝、柴田理恵、本木克英監督が登壇。井上真央が演じたキャラクターや来年にしたいことなどについて語った。
井上は、3人の子どもを持ちながら働く主人公の役柄について、「本当に働き者だと思いましたね。家庭を守るだけではなく、昼間は米俵を担ぎ、家に帰って赤ん坊をおぶり。本当に当時の方たちの思いというか、当たり前のように食べられてるご飯ですけども、その中にこういう思いをしてる人たちがいるんだと、身にしみて感じました」と語った。
主人公が農家から漁村に嫁いだことから最初はおとなしかったことについては、「現代でも当てはまるというか、私の友人でも嫁いで知らない町に行ったりとか、子どもの公園デビューとか、そんなことと重なったりするのかなと思いながらやってました」と、身近な友人の経験が役作りにつながったことを明かした。後半では女性たちの先頭に立つ迫力を見せることについては、「（室井滋演じる）リーダーがすごい迫力なので、引き継いでいかなきゃいけない者としては、いろんなプレッシャーがあったんですけど」と振り返った。
「もう我慢できん」の映画のキャッチコピーにちなんだ、「来年は我慢できないこと」については「ひとり旅」を挙げ、フラッと旅に出て旅先のおいしいものを食べたいと思っていた時にコロナの流行が起こったため、来年は実現したいと希望を述べた。
「大コメ騒動」は、1918（大正7）年に富山県の貧しい漁師町で実際に起こった「米騒動」を題材にした作品。日本の女性が初めて起こした市民運動ともいわれる出来事で、活躍したおかか（女房）たちにスポットを当てたエンターテイメント作品となっている。主人公の松浦いとを演じるのは、「八日目の蝉」で日本アカデミー賞最優秀女優賞を受賞した井上真央。室井滋、立川志の輔、西村まさ彦、柴田理恵らの富山出身者が脇を固め、同じく富山県出身の本木克英さんが監督を務めている。
「大コメ騒動」
2021年1月8日(金)TOHOシネマズ日本橋ほか全国公開
配給：ラビットハウス、エレファントハウス
©︎2021「大コメ騒動」製作委員会
