医療分野の市場開拓を目指す企業が出展 @インターフェックス Week 東京 工場や生産技術者、購買、情報システム担当者などが来場

展示会名:第22回 インターフェックス Week 東京
会期:2020年11月25日(水)~27日(金)
会場:幕張メッセ 国際展示場2~8
主催:リード エグジビション ジャパン
出展者数:821社
来場者数:1万9953人
出展者層:研究機器、原薬、添加剤、原料加工、測定・検査、医薬・化粧品・包装、物流・流通
来場者層:医薬品・化粧品・洗剤メーカーの製造・生産技術者、工場・品質管理者、研究開発者、購買・施設・情報システム担当者
構成展:第22回 インターフェックス ジャパン、第14回 インファーマ ジャパン、第4回 バイオ医薬 EXPO、第2回 ファーマラボ EXPO
同時開催:第5回 ドリンク ジャパン、第2回 再生医療 EXPO、第1回 フードテック ジャパン
※オンライン来場・出展サービスも同期間に実施

医薬品・化粧品業界の展示会「インターフェックス Week 東京」には、メーカーの製造、工場管理、研究開発、購買、品質管理、情報システムなどの担当者が集まった。自動車や家電の国内製造が落ち込む中、医療・衛生分野に活路を見いだしたい企業の出展が多く、感染症対策の商材を求める来場者が足を止めていた。

新型コロナ感染者が再び増加している影響か、来場者の少なさに不満を感じる出展者も多く、また最近の展示会と比べても出展を取りやめたブースが目立った。

▲今回は同じ期間中オンラインでも来場、商談ができるようにした「インターフェックス Week」

分析計メーカーの京都電子工業(京都市)には、製薬業界から研究開発者や工場勤務者らが訪れた。医薬品データの改ざんを予防する技術に興味を持つ人が多かった。また、化粧品や酒造メーカーなどが消毒用のアルコール製造を始めたことから、アルコール成分を測る装置も関心を集めた。「名刺交換をしたのは昨年の半分以下で、来場者が少ないと感じた」(水本侑佑さん)

プラスチック加工のタクセル(栃木県栃木市)は、肉眼では見えない、微細な樹脂製品の製造技術を展示し、医療機器や再生医療などの研究開発者の注目を集めた。「自動車や家電の需要は減少する中、医薬・医療は順調だ。今では売り上げの30%を占める。来場者の要望は幅広く、具体的な商談よりも情報収集をする人が多かった」(上松遥さん)

▲オンラインの方にも登録したが、「機器メーカーとしては実際に見て、触ってもらうことに展示会の意味がある」と話した大阪タイユー(大阪府箕面市)

運搬機・投入機メーカーの大阪タイユー(大阪府箕面市)には、医薬や化粧品、食品メーカーが集まった。ターゲットである工場など生産現場の関係者は少なく、商社や営業担当者が多かった。「近年は無資格でも扱える装置が注目される。現場の担当者が少なく、実際に体験してもらう機会を逃した。オンライン展示会は、自社サイトでの製品動画と変わらない」(奥野智康さん)

日本空調サービス(名古屋市)には、医薬品や化学、食品メーカーから、製造現場や施設の担当者が来場した。新製品の工場ラインを作ったり、老朽化のため工場を改装したりと、環境構築ができる商材を探していた。「来場者数は例年より30~40%減った。コロナ以降は空調に加湿が求められる傾向だ」(小林秀俊さん)


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