ヤンキース・ブーン監督「レメイヒュー引き留めが最優先だ」

ヤンキースのアーロン・ブーン監督は日本時間12月16日、ZOOMでのオンライン会見に応じ、自軍からFAとなったDJ・レメイヒューを引き留めることが今オフの最優先事項であることを改めて明言した。ブーンは「彼を引き留めることが今オフの最優先事項であることに疑いの余地はないと思うよ。キャッシュ(=ブライアン・キャッシュマンGM)がそれに取り組んでくれていることも知っている」とコメント。指揮官自身も好打の二塁手の残留を望んでいるようだ。

ヤンキースは今オフ、田中将大、ジェームス・パクストン、J・A・ハップの3投手がFAとなり、先発ローテーションの整備が必要と見られているが、現時点では先発投手の補強を急いでいない。ゲリット・コール、ジョーダン・モンゴメリー、ドミンゴ・ヘルマンのほか、デイビー・ガルシア、クラーク・シュミット、マイケル・キングといった若手投手も台頭しており、来年6~7月ごろにはルイス・セベリーノがトミー・ジョン手術から復帰できる予定のため、先発投手の補強が急務とは考えていないようだ。

そんななか、指揮官とGMは声を揃えて「レメイヒューとの再契約が最優先」であることを強調している。1900年以降の近代野球では史上初となる両リーグ首位打者を達成したレメイヒューは5年1億ドル規模の契約を希望していることが報じられているが、ヤンキースの提示額とは2500万ドル以上の開きがあるという。ブーンは「あまり語られることはないけど、彼は素晴らしいリーダーであり、我々のチームに大きな影響を与える存在なんだ。交渉を無事に終えて、彼が長い期間ヤンキースでプレーしてくれることを願っているよ」と語っているが、今後の交渉のなかで金額のギャップを埋めていかなければならない。

また、先発ローテーションについては「良い戦力が揃っていると思う。さらに補強をできればいいなと思っているし、より多くの若手が成長してくれることも期待している」とコメント。「ゲリット以降の顔ぶれがどうなるかはオフシーズンの結果次第だね」とエースのコールに次ぐ投手の補強に動く可能性を示唆した。

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