2018年ジャカルタ・アジア大会女子マラソン銀メダリストで、十八親和銀行女子陸上部の野上恵子(35)が15日、来年1月いっぱいでの現役引退を明らかにした。
兵庫県出身で須磨学園高(兵庫)を経て04年にサニックス入り。同社陸上部の廃部に伴い、06年12月に十八銀行(当時)へ移籍した。
その後はチームの主軸を担うと同時に、長崎県代表として国体や全国都道府県対抗女子駅伝などで活躍。15年に29歳で初挑戦したマラソンが競技人生の一つの転機となり、全国区に名乗りを上げた。自己ベストの2時間26分33秒は県記録。
来年1月24日の選抜女子駅伝北九州大会が現役最後のレースになる見込みで、同月末に退社して地元の兵庫県に戻る予定。吉井賢監督は「ここ数年は常に結果を出してくれて、野上がいてくれたからこそチームはいい経験を積めた。感謝しかない」とねぎらった。
野上は「14年間お世話になった長崎の皆さんに感謝の思いでいっぱい。長く続けてこられたのも皆さんのおかげ。あと約1カ月、ラストのレースへ向けて頑張りたい」とコメントした。