先発右腕・オドリッジの争奪戦が激化 6球団以上が交渉中か

2019年に自己最多の15勝を挙げたジェイク・オドリッジは今季、故障の影響によりわずか4試合しか登板できなかったが、FA市場では先発投手のなかで早い段階から注目を集める存在となっている。「MLBネットワーク・ラジオ」のジム・デュケットによると、オドリッジの争奪戦が激化しつつあり、ブルージェイズ、エンゼルス、ツインズ、パドレス、レッドソックス、メッツの少なくとも6球団が交渉を行っているという。オドリッジが2013~17年に在籍したレイズも加わる可能性があるようだ。

デュケットがリストアップした6球団はいずれも先発投手の補強を検討していることが報じられているチームだ。エンゼルスとレッドソックスが先発投手の補強を必要としていることは言うまでもなく、パドレスはマイク・クレビンジャーがトミー・ジョン手術を受けて来季絶望となったため、その穴を埋める投手を探している。ブルージェイズはロビー・レイと再契約したあとも先発ローテーションのさらなるグレードアップを模索しており、ツインズもオドリッジを含む先発投手3人がFAとなったため補強が必要。メッツはトレバー・バウアーを逃した場合の「プランB」として考えているのかもしれない。

もちろん、先発投手は全てのチームが補強を必要とするエリアであり、デュケットがリストアップした6球団以外のチームが新たに争奪戦に加わる可能性もある。その一例としてデュケットはレイズの名前を挙げており、チャーリー・モートンとの再契約に失敗し、ブレイク・スネルのトレード放出が噂されているレイズのチーム状況を考えると、彼らの穴を埋めるためにオドリッジの獲得に動く可能性は十分にあると言えるだろう。

大手移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」では、オフシーズン開始時点でオドリッジの契約規模を3年3900万ドルと予想。今季わずか4先発で0勝1敗、防御率6.59に終わった30歳の右腕だが、多くのチームが獲得に乗り出しており、複数年契約を得られるのは間違いなさそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.