ルーニー・マーラの「柔らかな雰囲気」をマリック監督が気に入る 映画「ソング・トゥ・ソング」

テレンス・マリック監督作「ソング・トゥ・ソング」の劇場公開を前に、プロデューサーのサラ・グリーンとケン・カオが、撮影やキャスティングなどについて語ったインタビュー映像が公開となった。

テレンス・マリック監督と6作品目のタッグとなるサラ・グリーンは、音楽フェスでの撮影について「私たちは長年少数のクルーで仕事をしてきた。その撮影スタイルが音楽祭の撮影によく合っていたの。少人数で会場に入ることができたから。できるだけ人数を減らし、そっと出入りしたの。照明も当てず自然光で撮影したわ。私たちのチームは自然光を使った撮影が得意だし、撮影は成功したわ。自由なスタイルの少人数での撮影と制作が合っていたのよ」と、音楽祭での撮影を振り返っている。

ルーニー・マーラのキャスティングについてサラは、「テレンスが気に入ったのは彼女の柔らかな雰囲気だと思う。彼はこんな人物を描きたがっていた。純真そうでかわいらしいけれど、うまく自分を制御できていない女性。何かを感じたくて極度の経験をする、世界とつながるためにね。ルーニーとは何度か話し合いをしたわ。彼女は興味深い人物で非常に深みがあり、彼女自身も矛盾を抱えていた。彼女ならすばらしいキャラにできると思ったわ」と明かしている。

ケン・カオは、シンガーソングライターのパティ・スミスの出演について、「パティは独創的だ。私たちは彼女の音楽と共に育ってきた。彼女の音楽も好きだけど『ジャスト・キッズ』を読んで大好きになった。彼女と仕事ができてよかった。彼女は皆に刺激を与えたんだ。ルーニーもフェイのように影響を受けたと思う」と語っている。

他にもインタビュー映像では、映画の舞台となった音楽の街として知られるオースティンなどについて語られている。

「ソング・トゥ・ソング」は、音楽の街であるテキサス州オースティンを舞台に、幸せを模索する4人の男女を描いた作品。”何者かになりたいフリーター”のフェイをルーニー・マーラ、”売れないソングライター”のBVをライアン・ゴズリング、”成功した音楽プロデューサー”のクックをマイケル・ファスベンダー、”夢を諦めたウェイトレス”のロンダをナタリー・ポートマンが演じており、リッキ・リー、イギー・ポップ、パティ・スミスなどのミュージシャンがカメオ出演している。「天国の日々」「ツリー・オブ・ライフ」などのテレンス・マリックが、監督・脚本を務めている。

ソング・トゥ・ソング
12月25日(金)新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開
配給:AMGエンタテインメント
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