フィリーズ、カブスなど複数のチームがブラッドリーJr.に興味

メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシによると、レッドソックスからFAとなったジャッキー・ブラッドリーJr.に複数のチームが興味を示しており、そのなかにフィリーズ、カブス、ブルージェイズが含まれているようだ。ブラッドリーJr.はゴールドグラブ賞こそ2018年の1度だけだが、好守の中堅手として広く知られており、今季は打撃面でも自己ベストの打率.283を記録。OPS.814はオールスター・ゲームに選出された2016年以来の高水準だった。

フィリーズは先日、世界一2度の実績を誇るデーブ・ドンブロウスキーが編成本部長に就任。ドンブロウスキーは2015年8月から2019年9月までレッドソックスで編成本部長を務めていたが、その期間に不動の正中堅手として活躍していたのがブラッドリーJr.だった。今季フィリーズは中堅手を固定できず、ロマン・クインが28試合にスタメン出場したのが最多。ブラッドリーJr.獲得によるグレードアップを目指しているようだ。

カブスはカイル・シュワーバーとアルバート・アルモラJr.の2人をノンテンダーFAとしたため、現在40人枠には外野手が2人(イアン・ハップとジェイソン・ヘイワード)しかいない。そうしたチーム状況もあり、ジェッド・ホイヤー編成本部長は外野手の補強を今オフの最優先事項の1つに挙げている。ブラッドリーJr.を獲得した場合は、好守のブラッドリーJr.を中堅に置き、ハップを中堅から左翼へ移すことになるだろう。

ブルージェイズは中堅手の獲得を目指していることが報じられており、第1希望はジョージ・スプリンガーであると見られる。よって、ブラッドリーJr.はスプリンガー獲得を逃した場合の「プランB」である可能性が高い。中堅手の獲得に成功した場合、ランドール・グリチックを中堅から右翼へ移し、右翼のテオスカー・ヘルナンデスはフルタイムの指名打者として起用されることになりそうだ。

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