女優陣の「エネルギーがすごい」 撮影時に手応え 「大コメ騒動」本木克英監督

102年前に富山県で起こった米騒動で活躍した女性たちの姿を描いた映画「大コメ騒動」の東京プレミア試写会が、15日都内で開催され、主演の井上真央、室井滋、夏木マリ、鈴木砂羽、左時枝、柴田理恵、本木克英監督が登壇。富山県出身の本木克英監督が、作品や撮影などについて語った。

本木監督は、新型コロナウイルスの感染が拡大する中でのプレミア試写会に、「これからはひとときリラックスしていただいて、映画を楽しんでいただければと思います」とあいさつ。作品の完成について「信じられない幸運を感じております」「先人の”おかか”たち、あの世に逝った”おかか”たちのいろんな思いが詰まって、コロナ禍も乗り越えて、完成披露できたんじゃないかと思います。そういう不思議なスピリッツが入ってるんじゃないかなと、つくづく思っています」と感慨を述べた。

また、女性たちが主役の映画であることから女子校のような楽しい雰囲気で撮影が進み、「予想外にみなさん(女優陣)のエネルギーがすごいので、これはうまくいったんじゃないかなと思っておりました」と、撮影時の手応えを振り返った。

イベントの終わりには、映画の舞台となった富山県の新田八朗知事が登壇。新田知事から富山のお米「富富富(ふふふ)」が本木監督に贈られた。

「大コメ騒動」は、1918(大正7)年に富山県の貧しい漁師町で実際に起こった「米騒動」を題材にした作品。日本の女性が初めて起こした市民運動ともいわれる出来事で、活躍したおかか(女房)たちにスポットを当てたエンターテイメント作品となっている。主人公の松浦いとを演じるのは、「八日目の蝉」で日本アカデミー賞最優秀女優賞を受賞した井上舞台で真央。室井滋、立川志の輔、西村まさ彦、柴田理恵らの富山出身者が脇を固め、同じく富山県出身の本木克英さんが監督を務めている。

「大コメ騒動」
2021年1月8日(金)TOHOシネマズ日本橋ほか全国公開
配給:ラビットハウス、エレファントハウス
©︎2021「大コメ騒動」製作委員会

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