1つの胴体に頭2つ…双頭のヘビ発見

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福井県鯖江市内で発見された双頭のヘビ。死んでから時間がたち乾燥状態になったとみられる=福井市自然史博物館
福井県立大学の佐野瑞穂さんが分析を進めている双頭のヘビのCT画像(佐野さん提供、福井県立恐竜博物館・河部壮一郎さん撮影)

 頭が二つある野生のヘビの死骸が、福井県内では初めて鯖江市内の民家敷地で見つかった。福井市自然史博物館などによると、双頭のヘビが野生下で生まれる確率は4万分の1とされ、論文などを基にすると1901年以降、国内では9例目の確認となり極めて珍しい。

 鯖江市漆原町の男性が10月下旬、自宅敷地内にある小屋の周囲を掃除をしている際、二つの頭があるヘビが死んでいるのを見つけ、同博物館に持ち込んだ。

 ヒバカリという種類のヘビの子どもで、体長約10センチ。卵の中で胚が不完全に分割、または二つの胚が部分的に融合したことなどが要因で双頭になったと考えられる。県両生は虫類研究会の長谷川巖会長によると、県内での確認は初めて。

 現在、福井県立大学生物資源学研究科の佐野瑞穂さんが、コンピューター断層撮影装置(CT)を使って骨格の詳しい分析を進めている。佐野さんはトカゲの尻尾と骨との関係について研究しており、双頭のヘビが徐々に1本の椎骨になる変化を解明し、新たな研究につなげたいとしている。

 ヒバカリのヘビ自体も珍しく、確認記録数が不足しているため、県のレッドデータブックでは「要注目」に分類されている。

 今回の双頭のヘビは、1月8~14日に福井市のハピリンで開催の「のぞいてみよう ふくいの大自然」展で展示される予定。