それ誤解です…海上保安官「あるある」ベスト3 だから海上自衛隊じゃないって!【敦賀海保日誌】

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敦賀海上保安部で働く海上保安官たち

海上保安庁の定員は、現在1万4千人ほど。 この人数の海上保安官が日本全国の海の安全・安心を守っています。 同じ公安系の公務員である警察、消防と比べると、組織自体の規模は発展途上で小さく、故に一般に知られていないことがたくさんあり、知られていないがために勘違いされていることが多々あります。

もうすぐ年末年始を迎え、たまにしか会わない親戚などと顔を合わせる機会がある方もおられるでしょう。 海上保安官である私うみまるは、そういったとき必ずと言っていいほど海上保安庁の仕事に関する間違い質問をされることになります。 悪気があって言われているわけではないので、嫌な気がするわけではありませんが、毎回訂正する手間が少し面倒・・・。 というわけで、年末年始の海上保安官の面倒を少しでも和らげるべく、この場をお借りして市民の皆さんの「海保イメージの誤解」を修正させていただきます!笑

※以下順位はうみまる調べ

■海保あるある間違い知識 第3位

「船に乗ってない」

今どんな船に乗ってるの?という質問です。 海上保安庁では、現場に配属されると船艇職員と陸上職員に分かれて業務にあたることになります。 つまり、1人の海上保安官が、巡視船艇と陸上での業務を、数年周期の転勤を経て繰り返し行っていくことになるのです。 船艇職員と陸上職員の割合は、海上保安庁全体でいうと大体半分半分。 海上保安官2人に1人は、陸上で業務に当たっています。 うみまるも今は陸上職員として働いていますが、「船じゃなくて今は陸上で働いているよ」というと少しガッカリしたようなリアクションをとられるのはナゼ??

■海保あるある間違い知識 第2位

「海猿じゃない」

潜ってるの?とか、訓練厳しいの?という質問です。 海上保安庁の潜水士や特殊救難隊などを題材とした「海猿」は、約10年前まで漫画や映画、ドラマなどで大ヒットし、海上保安庁のイメージとして未だ色濃く、故に“海上保安官はみんな潜れる”という勘違いが生まれているようです。 実際には、潜水士などの救難部隊として業務にあたっているのは、海上保安官全体の2%ほどとごく僅かなのです。 ですが、カッコいい海猿に間違えられて悪い気はしないので、付き合いの浅い知り合いに聞かれたときには、無理に否定はしていません・・・笑

■海保あるある間違い知識 第1位

「海上自衛隊じゃない」

これは、海上保安官のほとんどが経験あるのではないでしょうか。 「海上保安庁」と「海上自衛隊」 単に“名前が似てる”ということと、“海で働いてる”“船に乗ってる”という共通のイメージからくる間違い知識でしょう。 もうこれは言われすぎて耳タコもの。 念のため説明すると、海上保安庁は「国土交通省」管轄の組織、海上自衛隊は「防衛省」管轄の組織ですので、全くの別組織になります。 業務内容の違いについては深い話になってしまうので、ここでは割愛しますが、簡単に、本当に簡単に言えば、陸上での「警察・消防」と「陸上自衛隊」との関係と同じようなものです。

アバウトすぎて偉い人に怒られそうな・・・。すいません!!笑

少しは、海上保安庁について詳しくなっていただけましたか? 私の知り合いにも、いまだに私が「海上自衛隊に海猿として船に乗ってる」と間違えている人がいますが、今さら訂正できません。是非これを見ていただいて気付いてもらえれば。。。 これから海上保安官を目指そうとしているあなたも是非参考にしてくださいね!(敦賀海上保安部・うみまる)